【湘南】曹監督パワハラ疑惑余波…指揮官慕い加入の武富が前倒しで浦和復帰

8月16日(金)6時1分 スポーツ報知

5月、名古屋戦で武富(左手前)を見つめる湘南・曹監督(後方)

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 湘南は15日、浦和から期限付き移籍していたMF武富孝介(28)が、期限満了を待たずに浦和に復帰すると発表した。曹貴裁監督(50)のパワハラ疑惑問題が発覚後、初の退団選手となった武富は、同日に浦和の練習に合流。「曹監督が指導を続けていたら移籍はなかったかもしれない」と苦しい胸の内を明かした。今季チーム内得点王の電撃退団は湘南に大きな影響を与えそうだ。

 苦渋の決断だった。この日から浦和に合流した武富は練習後に取材に対応し、「曹監督が指導を続けていたら、移籍はなかったかもしれないが、自分がしっかりサッカーをできるか考え、悩みに悩んで、(16日の)移籍期限のタイミングもあって決断した」と話した。

 13年から2年間湘南でプレーした武富は、曹監督を慕って今季浦和から期限付きで加入。本来は来年1月31日までの契約だったが、今回のパワハラ疑惑で曹監督が指揮を控えることが決まり、異例の復帰を選んだ。湘南を通じ、「一時的な措置とはいえ、この先がどうなるか分からない状況のまま、100%サッカーに集中できるのか、チームのために力を出し切れるか、不安を覚えているというのが正直な気持ちです」とコメントを発表した。

 今回の退団がチームに与える影響は少なくない。DF山根は「(監督のパワハラ疑惑は)僕たち選手が話すことではない」としたが、Jリーグは既に14日からヒアリングを開始。調査は全選手、スタッフの総勢50人ほどが対象で、今後複数回に分けて行われる。選手たちはいやが応でも、考えざるを得ない状況にある。

 そんな中で今季5得点をマークしたチーム内得点王の武富が退団。本人は「色々なことが言われていますが、僕自身は曹監督の指導には愛情があったと思っています」とコメントし、同監督のパワハラ疑惑については否定。だが結論が出るまでは高橋健二コーチ(49)が代役で指揮を執ることになり、武富のように不安を覚えている選手もいる。移籍期間は16日で終了するため、これ以上の流出はないと見られるが、主力選手の移籍はチームの士気に大きく関わる。

 チームはこの日、平塚市内で3日連続で非公開で練習を行った。高橋コーチは武富の移籍について「クラブがこういう状況になって、いなくなるのは(戦力として)すごく痛い。だが本人の意志を尊重したい気持ちもある」と話した。17日のホーム・鳥栖戦に向けて「とにかく僕ららしい戦いをしたい」と意気込みを示した。

 ◆武富 孝介(たけとみ・こうすけ)1990年9月23日、さいたま市生まれ。28歳。柏の下部組織から09年にトップ昇格。11年から熊本に2年、13年から湘南に2年の期限付き移籍を経て、15年に柏へ復帰。18年に浦和へ完全移籍。19年1月から湘南に期限付き移籍していた。J1通算127試合22得点。J2通算110試合25得点。173センチ、69キロ。既婚。

スポーツ報知

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