北米ピレリ・ワールドチャレンジ第5戦、好調ヒュンダイ勢が2戦連続のワン・ツー

2018年8月17日(金)15時57分 AUTOSPORT web

 今季からシリーズ内にTCRクラスが創設されたPWCピレリ・ワールドチャレンジの第5戦がユタ・モータースポーツキャンパスで開催され、アキュラワークスのリアルタイム・レーシング(RTR)最大のライバルとなっている、強豪ブライアン・ハータ・オートスポート(BHA)のマイケル・ルイス(ヒュンダイi30 N TCR)が、チームメイトを従え連日のワン・ツー・フィニッシュを飾った。


 ポイントリーダーとしてユタの週末を迎えたRTRのライアン・エバースレー(FK8ホンダ・シビック・タイプR TCR)に対し、予選から速さをみせたヒュンダイ・カスタマーチームのBHA勢は、ルイスがただひとり1分58秒台を記録してのポールポジションを奪取。フロントロウにホンダのエバースレー、セカンドロウにBHAのマーク・ウィルキンス(ヒュンダイi30 N TCR)が並ぶ直接対決の構図となった。


 そのままの勢いで迎えた同日土曜のレース1では、スタートからBHAが攻勢をみせ3番グリッドのウィルキンスがエバースレーをかわして早々にワン・ツー体制を構築。


 レースを通じて2台のヒュンダイを追ったFK8シビックだったが、今季TCRカテゴリーで世界的に強さを披露するヒュンダイのペースについていくことができず、じりじりと離される展開となっていく。


 その後方では、ムリーロ・モータースポーツのマット・ファスナハト(アウディRS3 LMS)が力強いレースをみせ、7番グリッドからエバースレーの後方4番手にまでポジションアップ。


 その後も中団ではポジションを入れ替えてのバトルが多発したが、15分間、20周のレースでBHA勢の支配は変わらず、ルイスが2.6秒後方にチームメイトを引き連れての完勝。エバースレーは約16秒遅れの3位表彰台となった。

ライアン・エバースレーは予選でフロントロウを確保するも、レースペースに苦しむ
ヒュンダイ・モータースポーツのトップカスタマーチームとしてPWCのTCRクラス初代王者を狙うBHA
3位表彰台のエバースレーは、からくも選手権首位の座をキープしている


 続く日曜のレース2でもRTRの苦戦は続き、エバースレーがスタートでまさかのポジションダウン。セカンドロウからの発進もオープニングラップで8番手までポジションを落としてしまう。


 時を同じくして、アンソニー・ゲラチのアウディRS3 LMSとネイト・ヴィンセントのフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRが絡み、両車がコースオフするアクシデントが発生。2台ともに自走でピットへと帰還するも、修復困難でリタイアとなってしまう。


 一方、中団に沈んだエバースレーはその後もパックのなかで前走車をかわしてのレースとなり、首位を行くヒュンダイ勢にチャレンジすることはかなわず。


 終盤には3番手を走行するも、混走クラスのクラッシュによるセーフティーカー・ランが明けると、背後には前日に快走を見せたファスナハトのアウディがテール・トゥ・ノーズで迫り、数周にわたってプレッシャーを受け続ける展開に。


 この猛攻をしのぎ切ったエバースレーは、ファスナハトをわずか0.7秒差で抑えきり表彰台を死守。かろうじて選手権首位の座を守り、チャンピオンシップへの望みをつなぐレースとなった。


 これで週末2連勝を飾ったBHAのルイスは、ポイントスタンディングでエバースレーのわずか3ポイント差に迫る2位に浮上。同じく僚友のルイスも21ポイント差のランキング3位で追走する展開となっている。


 いよいよ次戦が最終戦となるPWCのTCRクラスは、9月1〜2日に北米随一の名トラック、ワトキンスグレンで初代王者が決まる決着の時を迎える。

昨季までK-PAXレーシングのマクラーレン650S GT3をドライブしていたマイケル・ルイスが圧巻の連勝
この週末エバースレーのチームメイトを務めたメイソン・フィリピは10位、6位
R2の終盤は最後の表彰台争いを強いられたライアン・エバースレー。タイトル争いは最終戦決着となった


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