負傷かかえるホンダ高橋巧が5連続ポール。水野が3番手でJSB1000初フロントロウ/全日本ロード第5戦

2019年8月17日(土)14時41分 AUTOSPORT web

 全日本ロードレース選手権JSB1000クラスは8月17日、ツインリンクもてぎで第5戦の公式予選が行われ、高橋巧(Team HRC)がポールポジションを獲得した。


 JSB1000後半戦の緒戦となる第5戦は1レース制での開催となる。予選はQ1、Q2のノックアウト方式。Q1は全車出走で30分間タイムアタックが行われ、上位10台がQ2へ進出。Q2では20分間のタイムアタックを行いポールポジションを争う。また、予選中はタイヤの使用本数が設けられており、フロントとリヤ各2本ずつ2セットを使用することができる。


 前日16日に行われたART合同走行で総合トップとなったのは1分48秒949をマークした中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)。総合2番手は1分48秒962で水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)、総合3番手は1分49秒173で渡辺一樹(ヨシムラスズキMOTUL)と続いた。


 現在ランキングトップの高橋巧(Team HRC)は1分49秒339で総合5番手。全日本ロードレース選手権のオフィシャルファンサイトによれば、高橋はプライベートテストでマシントラブルのために転倒し、右足の腓骨を骨折。すぐに入院しリハビリを行い、今週の火曜日に退院したばかりだという。


 JSB1000の予選Q1は、全日本F3選手権予選での赤旗中断により15分遅れの12時15分からスタート。太陽が照りつける夏の厳しい暑さのなか、手元の計測で気温33度、路面温度44度のドライコンディションで全車がコースインしていった。


 まずは高橋が1分49秒925をマークして早々に1分49秒台に入れる。その後、野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が1分49秒519でトップに立つが、高橋はすぐにタイムを更新し、1分49秒461でトップを奪い返す。


 セッションが5分を経過したところで、水野が全体ベストを更新しながら周回。1分49秒142を記録し、高橋巧のタイムを塗り替えてトップに立った。

1コーナーに飛び込む水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)


 Q1の折り返しとなる15分が経過した時点のトップは水野と変わらず。2番手は1分49秒297で野左根、3番手に1分49秒381で中須賀。高橋は4番手に下がる。


 セッションが折り返して2分後、ピットインを終えた高橋巧が全体ベストを更新。1分49秒を切る1分48秒968で再びトップに立った。その後、このタイムを上回る者は現れず、高橋巧がQ1をトップで通過。2番手は水野、3番手は野左根が続いた。


 以下、4番手に中須賀、5番手に渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN)、6番手に渡辺一樹、7番手に岩戸亮介(Kawasaki Team GREEN)、8番手に加賀山就臣(ヨシムラスズキMOTUL)、9番手に秋吉耕佑(au・テルルMotoUP RT)、10番手に前田恵助(YAMALUBE RACING TEAM)と続き、Q2進出を果たした。


 予選Q2は12時55分からスタート。このとき、ホームストレートの路面温度は52度まで上昇していたようだ。


 Q2で真っ先にコースインしていったのは高橋。まずは1分49秒118でトップに立つ。その後、水野が1分48秒台に入れる1分48秒827をマークしてトップタイムを塗り替える。


 しかし、高橋巧もすぐに水野のタイムを更新。1分48秒765で再びトップに立った。トップに立った高橋巧は一度ピットへと戻ったあと、再びアタック。1分48秒693をマークし、自身のトップタイムを塗り替えた。


 残り13分を切ったところで岩戸亮介がV字コーナーで転倒。再スタートを切ってピットへと戻っていく。中須賀はリヤにニュータイヤを履いてアタックを行うが、高橋巧のタイムを上回れず1分48秒785で2番手。水野は3番手でQ2の折り返しを迎える。


 残り5分になると各車最後のアタックへ。この時、トップタイムを記録した高橋巧はピットで待機し、アタックを行わなかった。残り3分となったところで前田恵助が90度コーナーで転倒。再スタートは切れずに予選を終えた。

ピットアウトする中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)


 野左根、中須賀のヤマハファクトリー勢と水野が残り2分でラストアタック。しかし、高橋巧のタイムに届かず。高橋巧が5レース連続でポールポジションを獲得した。2番手は中須賀、3番手には水野が入り、JSB1000で初めて最前列に並んだ。


 全日本ロードレース第5戦もてぎのJSB1000クラス予選結果は以下の通り。


■全日本ロードレース選手権第5戦もてぎ
JSB1000クラス公式予選順位結果(編集部集計)


















































































































































































































































































Pos.No.RiderTeamTypeSessionTime
113高橋巧Team HRCホンダCBR1000RR SP2Q21’48.693
21中須賀克行YAMAHA FACTORY RACING TEAMヤマハYZF-R1Q21’48.785
3634水野涼MuSASHi RT HARC-PRO.HondaホンダCBR1000RR SP2Q21’48.827
426渡辺一樹ヨシムラスズキMOTULスズキGSX-R1000L9Q21’49.306
54野左根航汰YAMAHA FACTORY RACING TEAMヤマハYZF-R1Q21’49.311
623渡辺一馬Kawasaki Team GREENカワサキNinja ZX-10RRQ21’49.480
7090秋吉耕佑au・テルルMotoUP RTホンダCBR1000RR SP2Q21’50.241
812加賀山就臣ヨシムラスズキMOTULスズキGSX-R1000L9Q21’50.432
964岩戸亮介Kawasaki Team GREENカワサキNinja ZX-10RRQ21’50.641
1075前田恵助YAMALUBE RACING TEAMヤマハYZF-R1Q21’51.087
1171津田拓也TK SUZUKI BLUE MAXスズキGSX-R1000Q11’51.094
1215Z.ザイディHonda Asia-Dream R with SHOWAホンダCBR1000RR SP2Q11’51.210
1318津田一磨Team Baby FaceヤマハYZF-R1Q11’51.311
14080羽田太河au・テルルMotoUP RTホンダCBR1000RR SP2Q11’51.543
1546星野知也TONE RT SYNCEDGE4413BMW・S1000RRQ11’51.664
1644関口太郎Team ATJホンダCBR1000RR SP2Q11’51.909
1787柳川明will-raise racingRS-ITOHカワサキZX-10RRQ11’51.924
1835亀井雄大Honda Suzuka Racing TeamホンダCBR1000RR SP2Q11’52.344
1936今野由寛Moto Map SUPPLYスズキGSX-R1000RQ11’52.555
2019濱原颯道Honda Dream RT 桜井ホンダホンダCBR1000RR SP2Q11’53.013
2140菅原陸JOYNET GBSレーシング YAMAHAヤマハYZF-R1Q11’53.162
2222児玉勇太TEAM KODAMAヤマハYZF-R1Q11’53.897
2370清末尚樹TEAM WITH 87 KYUSYUカワサキZX-10RRQ11’54.099
2485中冨伸一HiTMAN RC甲子園ヤマハヤマハYZF-R1Q11’54.178
2533中村知雅中村エンジン研究所ホンダCBR1000RRQ11’54.376
2692樋口耕太H.L.O RACINGスズキGSX-R1000Q11’54.855
27708山添康孝A-Garage*PROJ-FATE#708INNOCENTスズキGSX-R1000Q11’56.462
2842武田数馬浜松チームタイタンスズキGSX-R1000Q11’57.600
2966上林隆洸浜松チームタイタンスズキGSX-R1000Q11’58.839(108%満たせず)


BS=ブリヂストン
DL=ダンロップ
PI=ピレリ


AUTOSPORT web

「負傷」をもっと詳しく

「負傷」のニュース

「負傷」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ