2連勝中のアストンマーティン、最新BoPの標的に。VIRで約12馬力のパワーダウン/IMSA
2023年8月17日(木)17時46分 AUTOSPORT web

ウェザーテック・スポーツカー選手権の運営団体であるIMSAは、8月16日(水)にテクニカルブルテンを発行し、GTDプロおよびGTDクラスの最新BoP(バランス・オブ・パフォーマンス:性能調整)テーブルを公開した。
2023年シーズン第9戦『ミシュラン・GTチャレンジ・アット・VIR』に向けた調整となる最新のBoPでは、アストンマーティン・バンテージGT3が唯一の対象となっており、同車種は8月27日(日)にバージニア・インターナショナル・レースウェイ(VIR)で行われるイベントで、パフォーマンスにおける打撃を受けることとなった。
具体的には、バンテージGT3は前戦ロード・アメリカでの構成から9kW(約12.2ps)のパワーダウンを受け取っている。これは4.0リットルV8ツインターボエンジンのブーストレシオ(過給圧)を、マイナス方向に調整することによって実行される。
また、イギリスメーカーのマシンは最高出力のロスを補うために燃料タンク容量が、従来より4リットル少ない101リットルに改められた。
アストンマーティン・バンテージGT3は、ハート・オブ・レーシングチームの23号車が第7戦ライムロック・パークで今季初優勝し、続く第8戦ロード・アメリカでGTDプロクラスを制し2連勝をマークしている。さらに“GTオンリーイベント”として開催された第7戦では同チームの27号車アストンマーティンもGTDクラスで今季2勝目を飾った。
GT3車両で争われるGTDプロ、GTDクラスにおいてこの他の変更はないため、2度目の“GT限定ラウンド”となるVIRではアストンマーティンのみが前戦と異なる条件でレースを戦うことになる。