「これは彼の夢」ヘーネス監督が遠藤航のリヴァプール行きを認める「既にチームを離脱した」

2023年8月17日(木)22時14分 サッカーキング

シュトゥットガルトではキャプテンを務めていた遠藤 [写真]=Getty Images

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 シュトゥットガルトを率いるセバスティアン・ヘーネス監督が、リヴァプールへの移籍が取り沙汰されている日本代表MF遠藤航に言及した。シュトゥットガルトのクラブ公式X(旧Twitter)が17日に伝えている。

 遠藤に関しては16日、イギリスメディア『BBC』や『アスレティック』など複数のメディアによってリヴァプール行きへ近づいていることが報じられていた。既に正式オファーが提示されており、交渉はスムーズに進展。イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、移籍金は1600万ポンド(約30億円)程度で、ボーナスなどを含めると総額2100万ポンド(約39億円)まで上昇する可能性があるという。個人およびクラブ間で合意に達しており、遠藤はメディカルチェックのためにリヴァプールへ向かったと伝えられている。

 このような状況の中、ヘーネス監督が遠藤の移籍報道について口を開いた。「彼はクラブから許可を得て、移籍手続きのためにチームから離脱した。今はメディカルチェックのためイングランドに向かっており、本日のトレーニングには参加していない」と話し、遠藤のリヴァプール行きを認めている。「彼は今、30歳という年齢ながらプレミアリーグのリヴァプールに加入するチャンスを手にした。これは彼の夢だったんだ」と続け、始動後のチーム離脱にもかかわず遠藤の決断に理解を示した。

 一方、2021−22シーズンからはキャプテンを務め、4シーズンにわたって主力として活躍してきた遠藤の退団はチームにとって大きな痛手だろう。ヘーネス監督は「クラブから見れば、我々は経済面で悪くない取引をしている」と前置きしつつも「スポーツ的な観点からは、もちろんワクワクしない出来事だ」と遠藤の退団を嘆いた。「ワタルは1人のサッカー選手としてだけでなく、人間的にも重要な存在だ。彼は我々のキャプテンなのだから。このクラブがブンデスリーガに戻ってきた2020−21シーズン以降、彼は全102試合中99試合に出場したんだ。彼はどんな重要な場面であろうと常にピッチにいた」と話し、遠藤がチームに与えた影響を説明している。

 だが、ヘーネス監督は「とはいえ、嘆き続けるつもりはない。繰り返すが、スポーツ的な観点で彼の不在は非常に残念だ。しかし、短期的にはそれを補う自信がある。このチームは強力なのだから、今は内部で解決できる可能性もあるだろう」と前を向いた。遠藤の後釜確保に急ぐことは否定しつつも「長期的な面で言うならば、クラブは彼の後任を探すことになる」と明かした。

 既にシュトゥットガルトの2023−24シーズンは幕を上げており、遠藤はキャプテンマークを巻いてDFBポカール1回戦のTSGバーリンゲン戦にフル出場。敵陣でのインターセプトから中央を割って入ってゴールも挙げており、4−0の大勝に貢献していた。

 へーネス監督の言葉通り、遠藤は約4シーズンを過ごしたシュトゥットガルトを離れ、「夢」であるリヴァプールへの移籍を勝ち取るのだろうか。正式発表は時間の問題となっている。

サッカーキング

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