佐野航大と小川航基獲得のワケ。オランダNEC幹部「日本人選手の価格は…」

2023年8月18日(金)5時28分 FOOTBALL TRIBE

小川航基 写真:Getty Images

 オランダ1部NECナイメヘンは今年夏、横浜FCから日本代表FW小川航基を期限付き移籍により獲得したほか、ファジアーノ岡山からMF佐野航大を完全移籍により迎え入れている。そのナイメヘンの幹部が、日本人選手の獲得に動いた背景を語っている。


 ナイメヘンは先月4日に小川を獲得。同選手は練習試合でアピールを続けると、今月13日のエクセルシオール戦で60分にコーナーキックからのヘディングシュートでゴールを奪取。小川の移籍後初ゴールから4日後の17日に佐野の獲得を公式発表している。


 日本人選手2名を抱えることになったナイメヘンだが、同クラブのカルロス・アルバースTD(テクニカルディレクター)は今後さらなるEU圏外枠選手の獲得に注力したいと考えている模様。ナイメヘンの専門サイト『Forza NEC』のインタビューで以下のようなコメントを残している。


 「EU圏外枠選手に関する対するルールが緩めばもっと楽になるだろう。市場はますますグローバルに拡大しています。オランダには非常に厳しい規制があるが、ベルギーのような国にはそうした規制が全くない。私はナイメヘンについてだけではなく、オランダサッカーの競争力についても話している」


 またアルバースTDは「佐野は19歳なので、今のタイミングならば安く獲得できる。移籍金の安さも相まって、価格が高騰しているこの市場では安い取引だ」と、佐野の獲得に言及。


 「我々はすでに将来を見据えて動いている。我々の仕事は価値を生み出すことであり、佐野や小川はその枠組みに当てはまる。だから彼らを選んだ。それに日本市場の選手は、まだ普通の値段で手に入れることができる」と語った。


 なおオランダリーグではクラブ間の戦力均衡を目的として、EU圏外枠の選手の登録人数は最大2名と定められている。またクラブには、EU圏外枠の選手に対して最低でも年俸50万ユーロ(約7700万円)の支払いが求められている。


 アルバースTDは日本をはじめ欧州圏外での市場開拓を目指す中で、オランダリーグにおける規定がネックになると感じているようだ。

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