ウイリアムズF1のパディ・ロウ「前半戦のパフォーマンスには非常に失望している」
2017年8月20日(日)8時0分 AUTOSPORT web
ウイリアムズのテクニカルディレクターであるパディ・ロウは、2017年シーズンこれまでのチームのパフォーマンスに失望していることを認めている。
ウイリアムズは現在コンストラクターズ選手権で5位につけているが、6位のトロロッソとはたった2ポイント差しかない。そして4位のフォース・インディアとは60ポイントもの大きな差が開いている。
「前半戦の段階で、我々のパフォーマンスが期待よりも下回っているのは明らかだ」とロウは述べた。
「非常に失望している。ランキング表に反映されているよりもマシンは速いはずだが」
ロウはサーキット間でのマシンの一貫性のなさがパフォーマンス改善の大きな障害となっているという。
「サーキットごとに様々な変化がある。我々のパフォーマンスが著しく低下するサーキットがいくつかあるんだ」
「異なるサーキットでも等しくパフォーマンスを発揮できるマシンにする必要がある。それが来年に向けての大きな焦点となるだろう」
「我々がすでに理解していることもあれば、していないこともある。つまりやるべき仕事がたくさんあるということだ」
「だが後半はより良いシーズンになると期待しているし、そのような状態にするつもりだ」
チームはバクーでのアゼルバイジャンGPでランス・ストロールが電撃的な表彰台獲得を果たしたことで、突破口を開いた。ルーキーのストロールにとって、シーズン序盤における批判を振り落とすことができた走りだった。
ストロールのチームメイトであるフェリペ・マッサは、直近の6戦で3回ポイントを獲得している。しかし第7戦カナダGPではクラッシュを喫し、第8戦アゼルバイジャンGPではリヤダンパーを損傷してリタイアとなった。
ハンガリーGPではマッサの体調不良により、急遽ポール・ディ・レスタが代役を務め、およそ3年半ぶりの出走を果たした。ディ・レスタは決勝でスムーズな走りを披露したもののレース後半にはメカニカルトラブルが発生しリタイアを喫している。
ロウは、FW40のアップデートを完全になくすことはしないだろうが、チームは近々来年のマシン開発に焦点を移すだろうと語った。
「常に融合しているようなものだ。来年に向けて徐々に焦点を置いていく」
現行マシンでのみ使われ、翌年のマシンに持ち込す可能性がない要素がどれかを判断するのだとロウは説明した。
「ある時点で、今シーズン中にそうした要素にこれ以上の開発を行わないというポイントに到達することもある。いわゆる黒か白かではっきり決めるというよりは、ケースバイケースで判断していくのだ」