ジェイク・ディクソンがペトロナス・ヤマハSRTから参戦。クラッチローはファクトリーに/MotoGP第12戦イギリスGP

2021年8月20日(金)23時36分 AUTOSPORT web

 8月20日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているペトロナス・ヤマハSRTは、第12戦イギリスGPでフランコ・モルビデリの代役としてMoto2クラスに参戦しているジェイク・ディクソンを起用すると発表。また、マーベリック・ビニャーレスがヤマハとの契約を即時終了させたことからモンスターエナジー・ヤマハMotoGPからはカル・クラッチローが参戦することとなった。


 ペトロナス・ヤマハSRTのレギュラーライダーであるモルビデリは、6月25〜27日のMotoGP第9戦オランダGP前のトレーニングで左膝の怪我が悪化したため同レースを欠場。オランダでは、SBKライダーのギャレット・ガーロフが代役を務めた。


 その後、モルビデリは左膝の手術を受け、1カ月のサマーブレイクと後半戦の序盤3戦を回復させる期間に費やしている。


 そのため、第10戦スティリアGP、第11戦オーストリアGPはクラッチローが代役ライダーとしてペトロナス・ヤマハSRTから参戦。次戦の第12戦イギリスGPも同チームから参戦する予定だった。

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのMotoGPテストライダーを務めるカル・クラッチロー


 しかし、第10戦スティリアGPの決勝レースで、ビニャーレスがレースの終盤に何度もレブリミットまでエンジンを回すなど危険なマシン操作を行い、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPはビニャーレスを第11戦オーストリアGPのエントリーから取り下げた。


 また、8月16日にはアプリリア・レーシングが、マーベリック・ビニャーレスとの間で2022年の参戦に関して、更新のオプションを含む1年契約に合意したことを発表。一連の出来事を受けて、8月20日にヤマハはビニャーレスと慎重に検討した結果、即時に契約を終了することで合意に至った。


 そのため、ヤマハとしては8月27〜29日にシルバーストン・サーキットで行われる次戦の第12戦イギリスGPはビニャーレスとモルビデリの参戦枠を埋める必要が出た。そして今回、Moto2クラスに参戦しているディクソンをペトロナス・ヤマハSRT、クラッチローをモンスターエナジー・ヤマハMotoGPから参戦させることに決めた。


 イギリス人ライダーのディクソンは2017年に代役として1戦参戦してMoto2クラスのデビューを果たす。2019年からはMoto2クラスにフル参戦を開始し、現在はPetronas Sprinta Racingに所属しているが、これまでポールポジションや表彰台は獲得していない。


 第12戦イギリスGPでMotoGPクラスのデビューを果たし、ヤマハYZR-M1を初試乗するディクソンは以下のように意気込んだ。


「MotoGPクラスに参戦することは生涯の目標だった。その目標を今年1戦(イギリスGP)で達成することができ、ずっと憧れていたヤマハYZR-M1に、しかもホームで乗るなんて、本当に特別なことだ」


「非常に難しいと思うけど、大型バイクに乗ることを楽しみにしているし、今までとは違うバイクだけど、とてもエキサイティングだ!このことを考えたら、眠れないよ。夢のようだね」


「チームのために全力で頑張るし、この機会を提供してくれた彼らに感謝したい。また、僕を信じてくれたヤマハにも感謝したいね」


「目標はないよ。とにかく楽しむだけだし、可能な限り経験を積みたい。フランコが一刻も早く回復し、トラックに戻って来ることを願っているよ」

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