ニューガーデンが今季5勝目。琢磨は今季最上位を更新【順位結果】インディカー第15戦ゲートウェイ決勝レース
2022年8月21日(日)11時53分 AUTOSPORT web
ワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイで開催されたNTTインディカー・シリーズ第15戦。20日に行われた決勝レースは、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が終盤のリスタートで逆転し、今シーズン5勝目を挙げた。
予選8番手からレースに挑んだ佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシング)は、今季最上位となる5位でレースを終えている。
天候の悪化を危惧し、予定より30分繰り上げてスタートしたインディカー第15戦。ポールポジションのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)を先頭に2列縦隊で決勝レースが幕を開ける。
パワーはトップをキープし、8番手スタートの佐藤琢磨はアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)を交わし7番手に。予選でスピンを喫し最後尾スタートとなったフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)は一気に13番手までポジションを上げる。
50周を過ぎると1回目のピット作業を行うドライバーが増え、トップ勢では6番手のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が58周目でピットイン。琢磨も翌周ピットへ。パワーも60周目にピットイン。
最初のルーティンピットを終えると、パワーがはトップをキープ。マクラフランがポジションを上げ2番手に。3番手に落ちたエリクソンは63周目にオワードに交わされ、さらにポジションを落としてしまう。
91周目、2番手のマクラフランに迫ったオワードだったが、バランスを崩しニューガーデンに交わされ4番手に。一方、佐藤琢磨はディクソンをオーバーテイクして6番手に浮上する。オワードは102周目にニューガーデンをオーバーテイクし3番手を奪い返す。
琢磨は103周終わりで早くも2回目のピットイン。4ストップのストラテジーを変更することに。
120周目、ディクソンが2回目のピットイン。トップのパワーと2番手のマクラフランも125周目にピットへと向かう。
上位陣がピット作業を終えると、琢磨が2秒差でトップに浮上する。2番手にパワー、3番手にマクラフラン、4番手にオワード、5番手にエリクソンという順に。
145周目、ジャック・ハーベイ(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がウォールにヒットし、今日最初のイエローコーションとなる。
ピットレーンがオープンするとマクラフラン、ニューガーデンがピットイン。トップの琢磨は無線でのやり取りがうまくいかず、翌周にピットインとなってしまいペンスキーの2台に先に行かれてしまう。
再びパワーがトップに立ち、オワード、エリクソン、ディクソン、パロウという順で琢磨は8番手でリスタートを迎える。
158周目にレースは再開。オワードがターン2でアウトサイドからパワーを交わしトップを奪取。ニューガーデンもニュータイヤでポジションを上げ、エリクソン、パワーを次々と交わすと、165周目にオワードもオーバーテイクしトップに浮上する。
ニューガーデンは一気に差を広げ、10周後には2番手のオワードと6秒差に。同じくタイヤ交換を行ったマクラフランも175周目にパワーを交わし、翌周にはオワードをオーバーテイク。一方、琢磨はバックマーカーに苦戦しポジションを上げられない。
195周目、パワーがピットイン。オワードは197周を走行してラストのルーティンピットへ。
207周目、マクラフランがピットイン。翌周にはトップのニューガーデンもピットへと向かう。ニューガーデンはマクラフランの後ろでピットアウトし、ポジションダウン。
琢磨は、211周を終えてピットイン。全車ラストのピット作業を終えるとマクラフランがトップ、ニューガーデン、オワード、パワー、デイビッド・マルーカス(デイル・コイン・レーシング・ウィズHMD)、エリクソン、琢磨の順に。
215周目、降雨のためイエローコーションとなり217周目にレッドフラッグが振られ中断となる。
日も沈んでナイトセッションとなったワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイ。約2時間後にようやくレースは再開を迎える。
コーションラップでレースが再開すると、燃料が厳しかったチップ・ガナッシ勢はピットインし、後方からの追い上げを狙う。
グリーンフラッグは225周目、残り36周の勝負に。ニューガーデンがターン3でマクラフランを交わしトップに浮上する。
230周目、マルーカスがパワーをオーバーテイク。さらに琢磨もパワーを交わして5番手に。
勢いに乗るマルーカスはオワードを責め立てる。244周目、マルーカスはターン3でオワードを攻略し3番手に。さらに前の2台を追いかけていく。
残り10周、ニューガーデン、マクラフラン、マルーカスの3台は1秒差内となる。
残り1周、ターン1のアウトサイドからマルーカスがマクラフランをオーバーテイクし2番手を奪取。ニューガーデンは、そのままトップをキープし今シーズン5勝目を挙げた。マルーカスがうれしい初表彰台を獲得。3位にマクラフランとなった。
最後までオワードを攻めた佐藤琢磨。抜くことはできなかったが、今季最上位となる5位でフィニッシュしている。
■NTTインディカー・シリーズ第15戦ゲートウェイ決勝レース結果
Pos. | No. | Driver | Team | Engine | Laps | SP |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | J.ニューガーデン | チーム・ペンスキー | C | 260 | 3 |
2 | 18 | D.マルーカス | デイル・コイン・ウィズ・HMD | H | 260 | 12 |
3 | 3 | S.マクラフラン | チーム・ペンスキー | C | 260 | 4 |
4 | 5 | P.オワード | アロウ・マクラーレンSP | C | 260 | 7 |
5 | 51 | 佐藤琢磨 | デイル・コイン・ウィズ・RWR | H | 260 | 8 |
6 | 12 | W.パワー | チーム・ペンスキー | C | 260 | 1 |
7 | 8 | M.エリクソン | チップ・ガナッシ | H | 260 | 2 |
8 | 9 | S.ディクソン | チップ・ガナッシ | H | 260 | 6 |
9 | 10 | A.パロウ | チップ・ガナッシ | H | 260 | 5 |
10 | 15 | G.レイホール | レイホール・レターマン・ラニガン | H | 260 | 16 |
11 | 26 | C.ハータ | アンドレッティ・オートスポート | H | 259 | 11 |
12 | 29 | D.デフランチェスコ | アンドレッティ・スタインブレナー | H | 259 | 9 |
13 | 28 | R.グロージャン | アンドレッティ・オートスポート | H | 259 | 18 |
14 | 48 | J.ジョンソン | チップ・ガナッシ | H | 259 | 21 |
15 | 06 | H.カストロネベス | メイヤー・シャンク・レーシング | H | 259 | 17 |
16 | 7 | F.ローゼンクヴィスト | アロウ・マクラーレンSP | C | 259 | 26 |
17 | 14 | K.カークウッド | A.J.フォイト・レーシング | C | 258 | 20 |
18 | 4 | D.ケレット | A.J.フォイト・レーシング | C | 258 | 24 |
19 | 30 | C.ルンガー | レイホール・レターマン・ラニガン | H | 258 | 19 |
20 | 60 | S.パジェノー | メイヤー・シャンク・レーシング | H | 257 | 13 |
21 | 77 | C.アイロット | フンコス・ホーリンガー・レーシング | C | 257 | 22 |
22 | 33 | E.カーペンター | エド・カーペンター・レーシング | C | 256 | 25 |
23 | 20 | C.デイリー | エド・カーペンター・レーシング | C | 244 | 15 |
24 | 45 | J.ハーベイ | レイホール・レターマン・ラニガン | H | 239 | 14 |
25 | 27 | A.ロッシ | アンドレッティ・オートスポート | H | 226 | 10 |
26 | 21 | R.ヴィーケイ | エド・カーペンター・レーシング | C | 53 | 23 |