ヤングなでしこ、延長後半ラストプレーで藤野あおばが同点弾! PK戦を制して準決勝進出

2022年8月22日(月)13時56分 サッカーキング

最後の最後でヤングなでしこが同点弾 [写真]=FIFA via Getty Images

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 U−20女子日本代表(ヤングなでしこ)は21日、FIFA U−20女子ワールドカップコスタリカ2022・準々決勝でU−20女子フランス代表と対戦した。

 4年ぶりの開催となった同大会で、ヤングなでしこは連覇を狙っている。11日に行われたU−20女子オランダ代表との初戦を1−0で制すと、続く14日のU−20女子ガーナ代表戦も2−0と快勝。17日に開催された第3節ではU−20女子アメリカ代表を3−1で下し、グループDを全勝で首位通過することを決めていた。

 グループCをU−20女子ナイジェリア代表に次ぐ2位で突破したフランスとの一戦では、スターティングメンバーをアメリカ戦から2名変更。同試合でベンチスタートとなっていた天野紗、浜野まいかが先発に名を連ねた。

 試合は15分に均衡が破れる。フォロケット・マグナバに先制点を許し、ヤングなでしこは早い時間帯でビハインドとなってしまった。しかし、前半のうちに同点ゴールが生まれる。33分、浜野まいかが倒されて得たPKを山本柚月が沈めた。前半はこのまま1−1で終了する。

 後半に突入し、先にネットを揺らしたのはヤングなでしこ。山本からの横パスを受けた浜野がペナルティエリア外から右足で狙う。狙い澄ました一撃がゴールに吸い込まれ、ヤングなでしこが逆転に成功した。

 このまま試合終了かと思われた85分にはヤングなでしこにピンチが。左サイドを崩されると、抜け出したエンバケム・ニアロ・エスターに右足で決められ、土壇場で試合は振り出しに戻ってしまう。90分には強烈なミドルシュートがクロスバーを叩く場面もあったものの、ゴールラインは割らず。試合は延長戦に突入した。

 延長戦では前半から両者チャンスを創出したものの、GKの好セーブもあって試合は動かない。徐々に時間が経過する中、109分にフランスが勝利を大きく手繰り寄せた。ヘルツェル・メガーヌがペナルティエリア外から左足を振ると、鋭いシュートがゴール右隅に突き刺さる。ヤングなでしこにとっては苦しい延長戦での失点となってしまった。

 このまま試合終了かと思われた延長後半アディショナルタイム、ペナルティエリア内でロングボールを競り合った藤野あおばが相手GKのファウルを受け、土壇場でPKを獲得。このPKを藤野自身が冷静に決めて、ヤングなでしこがPK戦に希望を繋いだ。

 PK戦ではヤングなでしこの5人全員が落ち着いて成功。守ってはヤングなでしこの“守護神”GK大場朱羽がフランス1人目のシュートをストップし、5−3でヤングなでしこが準決勝への切符を掴み取った。

 試合はこのままタイムアップ。勝利したヤングなでしこは、25日に行われる準決勝でU−20女子ブラジル代表と対戦する。

【スコア】
U−20女子日本代表 3−3(PK:5−3) U−20女子フランス代表

【得点者】
0−1 15分 フォロケ・マグナバ(U−20女子フランス代表)
1−1 33分 山本柚月(PK/U−20女子日本代表)
2−1 48分 浜野まいか(U−20女子日本代表)
2−2 85分 エンバケム・ニアロ・エスター(U−20女子フランス代表)
2−3 110分 ヘルツェル・メガーヌ(U−20女子フランス代表)
3−3 120+5分 藤野あおば(PK/U−20女子日本代表)

【スターティングメンバー】
大場朱羽;長江伊吹、石川璃音、杉澤海星、田畑晴菜、小山史乃観;大山愛笑、岩﨑心南(69分 藤野あおば)、天野紗(80分 土方麻椰);山本柚月(80分 松窪真心)、浜野まいか(111分 島田芽依)

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