カゼミーロ、マンU移籍は「お金じゃない」…“CMK”解散に「彼らとのプレーは本当に楽しかった」

2022年8月22日(月)23時28分 サッカーキング

カゼミーロ(中央)がモドリッチ(左)とクロース(右)にも言及 [写真]=Getty Images

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 レアル・マドリードからマンチェスター・Uに完全移籍するブラジル代表MFカゼミーロが、22日にレアル・マドリード退団会見を行った。同日、スペイン紙『マルカ』が伝えた。

 現在30歳のカゼミーロは、2013年1月にサンパウロからレアル・マドリードの下部組織に加入。ポルトへの期限付き移籍を経て、2015−16シーズンからトップチームで主力に定着した。不動のアンカーとして公式戦通算336試合に出場し、5度のチャンピオンズリーグ(CL)優勝や3度のラ・リーガ優勝など、合計18のタイトル獲得に貢献した。

 すでに新シーズンが開幕したなか、急転直下でのマンチェスター・U移籍が決定。開幕2連敗スタートとなった“赤い悪魔”は、移籍金6000万ポンド(約97億円)+ボーナス最大1000万ポンド(約16億円)の条件で“白い巨人”と合意し、世界最高峰の守備的MFを迎え入れた。

 退団会見の冒頭、カゼミーロは涙で声を詰まらせながら「ここで経験したことに大きな喜びを感じている。2013年1月にサンパウロを去るとき、僕はすべてを捧げると自分に言い聞かせた。試合でもトレーニングでも、僕は全てを出し切った。(フロレンティーノ・ペレス)会長には本当に感謝している。チームメイトにも感謝している。彼らなしでは不可能だった。でも、その中でも忘れてはならないのが、(ルカ・)モドリッチと(トニ・)クロースの2人の存在だ。彼らと一緒にプレーするのは本当に楽しかった。いつか必ず戻って来て、このクラブに貢献し続けたいと思っている」とレアル・マドリードに別れを告げた。

 また、中盤で長年トリオを組んだモドリッチとクロースについては、「(カルロ)アンチェロッティ監督が僕らを“バミューダ・トライアングル”と形容してくれたのはとても嬉しかった。彼らはチームメイトである以前に、僕の友人だ。彼らといれば、すべてが簡単になる。いくつも素晴らしい夜を過ごしたが、昨シーズンのチャンピオンズリーグ優勝が一番だね」ともコメントしている。

 現在のマンチェスター・Uにおいて最高額の給与を受け取ると報じられているカゼミーロだが、「僕がお金のために去ると思っている人は、僕のことを知らないんだと思う。お金のためじゃない。彼らは間違っている」と発言。移籍を決断した理由を次のように説明した。

「CL決勝(リヴァプール戦)の後に自分のサイクルが終わったという感覚を覚えた。本当だよ。オフの後、頭がクリアになった状態でも、その感覚は同じだった。CLが終わった時点でクラブと話をしていたんだ。会長に相談するのは大変だったけど、彼はいつも正直に話をしてくれた」

 続けて、「僕が行くクラブは、今は無理でも、レアル・マドリードの偉大さに対抗できる世界最大のチームであることを、人々は忘れてはならない。クリスティアーノ(・ロナウド)とはまだ話していないけど、彼は史上最高の選手の一人だから、残ってくれることを願っている。マンチェスター・Uには、レアル・マドリードから教わったこと、日々のトレーニングの積み重ねから勝利を得るという価値観を持ち込みたい。30歳の今、僕は自分のキャリアの中で最高の瞬間を迎えている」と新天地での意気込みを示した。

サッカーキング

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