第104回インディ500速報:佐藤琢磨がディクソンの猛追を抑え2017年以来2度目の快挙を達成

2020年8月24日(月)6時41分 AUTOSPORT web

 23日に決勝レースを迎えた第104回インディアナポリス500マイルレース。予選3番手フロントロウからスタートした佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、終盤トップに浮上すると、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)の猛追を抑え、2017年に続くインディ500制覇を成し遂げた。


 無観客の中、ドライバー紹介などインディ500恒例のレースセレモニーが行われ、インディアナポリス・モータースピードウェイのオーナーとなったロジャー・ペンスキーがスタートコマンドを担当。


 そして14時30分過ぎ、グリーンフラッグが振られ104回目のスタートを迎える。


 ポールポジションのマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ)は、ポジションを落とし3番手となり、スコット・ディクソンがレースをリード。佐藤琢磨が2番手で続いていく。


 4周目、アンドレッティを交わしたライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が琢磨を交わし2番手に浮上する。その2周後、ジェームズ・デイビソン(デイル・コイン)の右フロントタイヤが燃えて最初のイエローコーションとなる。


 レースは13周目にリスタートを迎えるも、25周目にマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)がウォールにヒット。再びフルコースイエローとなり、ピットレーンがオープンされると最初のピットインへ各車は向かう。


 2番手のハンター-レイはポジションを落とし、ステイアウトしたオリバー・アスキュー(アロウ・マクラーレンSP)を先頭に32周目にレースは再開する。


 ステイアウト組がピット作業に向かい、48周目に再びディクソンがトップに浮上。アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)、リナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)、ハンター-レイ、琢磨の順でレースは進んでいく。


 琢磨は59周目にハンター-レイを交わし4番手へと上がり、2回目のピットインを迎える。


 上位を争っていたルーキーのヴィーケイは、ピット作業で止まり切れずクルーに当たってしまいペナルティで後退。ディクソンはステイアウト組よりも前でピットアウトし、2番手に10秒差をつけてレースをリードする。


 85周目にダルトン・ケレット(AJフォイト)が単独クラッシュで3回目のイエローに。ここでトップのディクソンをはじめ各車が3度目のピット作業へ。琢磨もディクソンの後ろをしっかりとキープする。


 93周目にリスタートとなったが、後方でコナー・デイリー(エド・カーペンター・レーシング)とオリバー・アスキュー(アロウ・マクラーレンSP)がクラッシュ。再びイエローコーションに。


 レース再開はハーフウェイを過ぎた101周目、2番手の琢磨はロッシに交わされ後退。さらに、パトリシオ・オワード(アロウ・マクラーレンSP)にも交わされてしまう。


 ロッシは勢いに乗り、103周目にディクソンを交わしトップを奪う。しかし、ディクソンもすぐに抜き返し、トップをお互いに奪い合いながらレースをリード。琢磨も115周目にオワードを交わし、前を走る2台を追いかける。


 122周目に再びイエローフラッグが振られる。9番手を走行していたアレックス・パロウ(デイル・コイン・レーシング・ウィズ・チームゴウ)がウォールにヒット。期待のルーキーはここでリタイアとなってしまった。


 各車このタイミングで4度目のピット作業へ。ディクソンがトップをキープし、オワードは素早い作業でポジションをアップ。琢磨は、ピットレーンでロッシにヒット。このアクシデントでロッシはペナルティが科され後退する。


 132周目にレースは再開。グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がオワード、琢磨を交わし3番手に浮上する。


 ディクソンは2番手を引き離し再び4秒差に。琢磨は142周目にレイホールを交わし2番手となりディクソンを追いかける。


 144周目に後方に落ちてしまったロッシが単独クラッシュ。6度目のイエローコーションとなり、残り46周目でリスタートとなる。


 158周目、琢磨がディクソンを捉えトップに浮上する。


 琢磨は、168周を走行して最後のピット作業へ。クルーたちも素早い作業で送り出す。翌周、ディクソンとレイホールががピットイン。ディクソンは琢磨の前でコースに復帰する。


 173周目、琢磨がホームストレートでディクソンを交わし実質トップに。レイホールもジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)を交わし実質3番手に。


 ディクソンvs琢磨、レイホールのレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの展開で、レースはクライマックスへ。


 残り15周、全車がタイヤ交換を終え、再びトップに立った琢磨。その後ろにディクソンが迫る。残り10周となり、琢磨の前に周回遅れのマシンが立ちはだかる。


 しっかりと周回遅れをクリアした琢磨。残り5周となったところでスペンサー・ピゴット(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がピットレーン入り口に単独クラッシュ。


 レースはイエローコーションのままチェッカーフラッグを迎え、佐藤琢磨が2017年以来となるインディ500制覇を成し遂げた。

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