“天然”キャディはお姉ちゃん 橋添穂がリラックス効果で上位進出へ

2024年8月25日(日)8時30分 ALBA Net

橋添穂がバッグを預けるのは姉・恵さん(撮影:米山聡明)

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<ニトリレディス 3日目◇24日◇桂ゴルフ倶楽部(北海道)◇6651ヤード・パー72>

10試合ぶりの決勝ラウンドとなった橋添穂は「72」とスコアを伸ばせなかったものの、トータル2アンダーの31位タイと最終日のスコア次第で上位を狙える位置をキープした。2年ぶりにキャディを頼んだ姉の恵さんの“ボケ”でラウンド中はリラックスした雰囲気。今大会を含めて第2回のリランキングまでは4試合となっており、これを巻き返しのきっかけにしたいところだ。


「ずっと調子は悪くないのに流れが悪くて、最後でズルズルみたいな試合が多かったんですけど、今週は流れが悪くなりそうなところで耐えられているのが大きいと思います」。この日は2つスコアを落として迎えた12番パー4でバーディを奪ったが、直後の13番パー4でピンチ。「ティショットが左に行って、残りが220ヤード以上あったんですよ。4番ウッドで打ったんですけど、届かなくて…」。それでも、25ヤードのアプローチをピタリと寄せてパーセーブ。続く14番パー5では残り100ヤードから50度のウェッジで1.5メートルにつけるバーディで、この日のスコアをイーブンに戻した。

今大会でバッグを担ぐ姉の恵さんは明治大学ゴルフ部の元主将。現在はシャフトメーカーのUSTマミヤに勤務しており、同社のYouTubeに頻繁に登場している。そんな恵さんのキャディぶりについて聞いてみると「たまにすごいトンチンカンなことを言ってくるので面白かったです。140ヤードぐらいあるのに『9番?』って聞いてきたり(笑)」。使用するティが前方に移動し、実測距離が前日の168ヤードから127ヤードになった16番パー3では「昨日と同じでいいよね」とUTを渡されそうになったとか。緊張した空気を和ませるという意味では橋添にとって有能なキャディのようだ。

桂ゴルフ倶楽部は橋添にとって思い出のコース。2021年の「ニッポンハムレディス」(7月)がプロテスト合格からわずか2週間後のデビュー戦だった。「いきなり予選を通過して、次の年も通ったので、相性がいいんだと思います。大きくラインを間違えることがないので、グリーンが読みやすいのかな」。大会が変わり、時期も変わったが、相性の良さは変わらない。

現在の暫定リランキングは52位。このままでは後半戦の出場が厳しくなる。「自分を追い詰めるのではなく、毎試合、自分がよくなるようにしていって、どこかでハマってくれればという感じですね」。まずは最終日、久々の60台が目標だ。恵さんは「私は涼しいところじゃないと無理だから、秋も試合に出てね」とエール。姉妹タッグ再結成のためにも、ここでしっかりポイントを稼ぎたい。(文・田中宏治)


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