サーキットの天候が手元で分かる。気象情報配信サービス『サーキットライブウェザー』開始

2017年8月26日(土)23時24分 AUTOSPORT web

 8月26日、スーパーGT第6戦鈴鹿1000kmが開催されている鈴鹿サーキットで、株式会社千代田組とシンクマーク株式会社、GTアソシエイションが記者会見を行い、サーキット専用気象情報配信サービス『サーキットライブウェザー』を開始すると発表した。


 このサーキットライブウェザーは、“システムとプラントの専門商社”である千代田組、そしてかつてGSR & Studie with TeamUKYOで監督も務めた大橋逸夫代表のシンクマーク社、さらにGTアソシエイションがコミュニケーションパートナーに就くかたちで進められたプロジェクト。小型のIoTおよびクラウドに対応した気象計をサーキット、およびサーキット周辺に複数箇所設置し、観測データをリアルタイムに配信するほか、予測データを配信する。


 この観測には、非常に小型な気象計が使われ、そこからデータが3G回線を使って1分ごとに配信し、クラウドに蓄積。それをもとに気象状況や路面温度等を提供する。これをiOS版、Android版のアプリでスマートフォンやタブレットで、またプロ版PCで情報を得ることができる。


 アプリはiOS/Androidのスタンダード版、PC用のプロフェッショナル版と2種類があり、スタンダード版はリアルタイム情報として気温、気圧、湿度、風向、風速、感雨、雨量、日射と言った情報が得られるほか、プロバンでは降水強度や連続雨量、暑さ指数、場外の気象情報も得ることができる。

CIRCUIT LIVE WEATHERのアプリ画面


 また、ピンポイント予測では気温、雨量、場内ピンポイントの短期降水予測といった情報が得ることができ、観戦はもちろん、チームやメーカー等にとっても非常に有益なアプリとなりそうだ。また、これらの観測データは地方自治体にとっても有益で、鈴鹿市、そして富士スピードウェイがある御殿場市や小山町では、このシステムを使うことになるという。


 対象となるサーキットは、スポーツランドSUGO、ツインリンクもてぎ、富士スピードウェイ、鈴鹿サーキット、岡山国際サーキット、オートポリスというスーパーGT開催コース。現在鈴鹿と富士は気象計がサーキット周辺にも配置されているが、今後、サーキット内のみに気象計が配置されている他のサーキットでも、順次地域全体に配置していくとしている。


 サービスについては、2017年内はテスト運用期間とし、すべてのサービスが無償で使用可能。実際にhttp://www.clweather.comからダウンロードするか、スマートフォンから『Circuit live weather』と検索すれば、すぐにダウンロードすることができる。また、チームやメーカー向けのプロ版はhttp://pro.clweather.comから使用申請が可能だ。今後、ビジネスモデルとして課金や広告等のシステムは検討していくとのことで、こちらは変更はあるかもしれない。


 とはいえ、非常に計測データは豊富で、観戦のアイテムとしては貴重なデータが多い。今後ファン、そしてレース関係者にも必携のアプリとなるのは間違いなさそうだ。

『サーキットライブウェザー』を説明する大橋逸夫シンクマーク代表


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