16号車ARTA MUGENがスーパーGT第5戦鈴鹿首位発進。GT300はスバルBRZが0.884秒差のトップ
2023年8月26日(土)11時37分 AUTOSPORT web
8月26日、三重県の鈴鹿サーキットで2023スーパーGT第5戦『SUZUKA GT 450km RACE』の走行がスタート。初日午前の公式練習では、GT500クラスは16号車ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)、GT300クラスはSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がトップタイムを記録している。
4月に開幕した2023年のスーパーGTは、ここから後半戦に突入していく。“夏の鈴鹿”が舞台となる第5戦は金曜搬入日から酷暑に見舞われ、走行初日となる土曜予選日は早朝こそ雨が降ったものの、公式練習の時間は晴天に恵まれ、気温33度、路面温度39度、湿度75%の蒸し暑いドライコンディションで定刻より5分遅れの9時20分に走行が開始された。
セッション序盤はGT500、GT300の両クラスの車両ともピットイン&アウトを繰り返しながら走行を進めていく。途中にはJLOC ランボルギーニ GT3、Astemo NSX-GTがコースアウトを喫する場面もあったものの、両車ともダメージなく走行を続ける。
30分経過時点ではDENSO KOBELCO SARD GR Supraが1分48秒392でGT500のトップに立っていたが、16号車ARTA MUGEN NSX-GTを駆る福住仁嶺が1分48秒271でそのタイムを上回る。GT300は1分58秒796でSUBARU BRZ R&D SPORTが首位となり、2番手には50号車ANEST IWATA Racing RC F GT3が続く。
45分が経過しようとするころには、佐々木大樹がドライブする24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zが1分48秒332を記録してGT500の2番手に浮上してくる。その後開始から1時間が過ぎ、数台がデグナーカーブでコースアウトするシーンがあったものの、大きなアクシデントなく公式練習は進んでいく。
10時45分になるとGT300専有走行が開始。その直前、嵯峨宏紀が駆るapr LC500h GTが2コーナー立ち上がりでスピンを喫しイン側タイヤバリアに接触してしまう。走行は再開したものの、マシンにダメージがあるためピットに戻る事態に。
10分間のGT300専有走行ではJLOC ランボルギーニ GT3、グッドスマイル 初音ミク AMGなど、自己ベストを更新する車両こそいるが、大きくポジションを上げるマシンは現れず、SUBARU BRZ R&D SPORTが2番手に0.884秒差をつけてクラス首位でセッションを終えた。2番手にはANEST IWATA Racing RC F GT3、3番手にはYogibo NSX GT3が続いた。
その後10時55分からは同じく10分間のGT500専有走行がスタート。路面温度も46度に上がるなか、まずはModulo NSX-GT、STANLEY NSX-GT、Astemo NSX-GTというホンダNSX-GT勢がそれぞれ10、9、4番手にポジションを上げてくる。しかし、その直後にスプーンカーブふたつめアウト側に平峰一貴がドライブするMARELLI IMPUL Zがトラブルの影響なのかストップしてしまう。
その後もセッションは続行され、Niterra MOTUL Z、MOTUL AUTECH Zのニスモ2台も順位を上げるが、16号車ARTA MUGEN NSX-GT、リアライズコーポレーション ADVAN Z、DENSO KOBELCO SARD GR Supraのトップ3のまま、11時05分にチェッカーフラッグが振られ、公式練習はセッション終了となった。なお、マシンを止めたMARELLI IMPUL Zは直後のサーキットサファリでは走行を再開している。
また、今回の公式練習では累積ペナルティポイントが4点に達しているMOTUL AUTECH Zの松田次生、ANEST IWATA Racing RC F GT3のイゴール・オオムラ・フラガのふたりは後半1時間の走行が禁止されているため、ピットでチームメイトの走行を見守った。そしてAstemo NSX-GTに対しては『ピットレーン速度違反』が認定されている。鈴鹿サーキットで行われている2023スーパーGT第5戦鈴鹿、この後15時10分からは公式予選がスタートする予定だ。