マインツ佐野海舟巡り…ドイツで禁止事項が存在?
2024年8月26日(月)6時27分 FOOTBALL TRIBE
鹿島アントラーズからマインツへ完全移籍したMF佐野海舟は、8月24日に行われたブンデスリーガ開幕節のウニオン・ベルリン戦でスタメン出場。7月に女性に性的暴行をしたとして不同意性交容疑で逮捕されていただけに、今もなおドイツ国内では同選手に関する禁止事項が存在するという。
同選手は7月14日未明、東京都内のホテルで女性に性的暴行を加えた疑いで、知人男性2名とともに逮捕されたが、29日に釈放。8月1日にマインツへ合流すると、東京地検は8日に不起訴処分としていた。
16日のDFBポカール1回戦で新天地デビューを果たした佐野だが、ウニオン・ベルリン戦でも前半10分にシュートを放ったほか、シュートブロックなどで存在感を発揮。日本のサッカーファンから中盤でのレギュラー定着を期待する声が挙がる一方、現地ではいまだに同選手の起用に否定的な意見が相次いでいる。
そんななか、海外の写真提供サイト『IMAGO』は、ウニオン・ベルリン戦前の佐野の様子を捉えた1枚の画像をアップ。トレーニングウェアでボールを蹴る時の姿が捉えられているが、サイトでは「ドイツサッカー連盟(DFB)により、写真の使用は禁止されている」と記されている。
チーム外で厳しい意見が相次ぐ一方、マインツのボー・ヘンリクセン監督は佐野のパフォーマンスに驚いている模様。23日の会見に出席した際、日本人MFをDFBポカール1回戦で120分間プレーさせたことについて「当初は60分で途中交代させる予定だった」とした上で、「彼は試合中に出力を上げた。ベンチで『どういうことだ?』『この男に何が起こっているんだ?』と話していた」と語っていた。
マインツ合流前に問題を抱えたものの、新天地で本来のパフォーマンスを発揮している佐野。外部からの厳しい視線を避けられないとはいえ、すでに指揮官からの信頼を掴みつつある現状は、今後のさらなる活躍に向けて大きなアドバンテージとなりそうだ。