鈴鹿10時間:タイヤサプライヤーのピレリ、グッドスマイルなどスーパーGTチームの適応力を称賛

2018年8月27日(月)17時27分 AUTOSPORT web

 ピレリが単独タイヤサプライヤーを務めた真夏の耐久レース、『第47回サマーエンデュランス鈴鹿10時間耐久レース』が8月26日、三重県の鈴鹿サーキットで行なわれた。35台のマシンが出走したレースはメルセデスAMGチーム・グループMレーシングのラファエル・マルチェッロ、マーロ・エンゲル、トリスタン・ボーティエ組888号車メルセデスAMG GT3が制し、鈴鹿10時間初代ウイナーに輝いている。


 バサースト12時間、スパ24時間をシリーズの一戦に組み込むIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの第3戦として開催された鈴鹿10時間は晴天のもと、最高気温36度に達する厳しいコンディションのなかスタートが切られた。


 レース序盤はポールシッターのハブオート・レーシングの28号車フェラーリ488 GT3がトップを守るが、同チームはドライブスルーペナルティを受けて後退。その時点で2番手につけていたグループMレーシングがトップの脱落によってその座を奪うと、チームは完璧なレース運びで10時間レースを制している。

優勝したメルセデスAMGチーム・グループMレーシングの888号車メルセデスAMG GT3


 2位には同じメルセデスAMG GT3を走らせるメルセデスAMGチーム・ストラッカ・レーシングの44号車AMG GT3がつけ、メルセデス勢がワン・ツー・フィニッシュを飾った。この結果メルセデスは、マニュファクチャラーズランキングで首位のアウディを逆転。ランキング首位から陥落したアウディをはじめ、ポルシェやベントレー、フェラーリ、ランボルギーニなどをリードしている。
 
 今回のレースでは予選日から猛暑が続いたことで、ドライバーやチームスタッフのフィジカル管理はもちろんのこと、決勝では特にタイヤマネジメントが課題のひとつになったと言える。


 この点について、ピレリのレーシング・アクティブティ・マネージャー、マッテオ・ブラガ氏は次のように語った。


「最高気温36度、路面温度48度、湿度も非常に高い鈴鹿のコンディションは、すべての関係者にエクストリームなチャレンジを課していた。そのようなコンディションの下で、我々が全チームに供給するP Zero DHD2タイヤは信頼性を示すことができた」


 一方、一部のスーパーGT参戦チームは、普段のシリーズで用いるタイヤとの違いに戸惑い本来の実力を発揮できていなかったようだが、「スーパーGTチームのなかでも、F1ドライバーの小林可夢偉がドライブしたメルセデスAMGチーム・グッドスマイル・レーシングなどは、何の問題もなく容易にタイヤ特性に適応できていたと思う」とブラガ氏。


 また、初開催となった鈴鹿10時間については「インターコンチネンタルGTチャレンジの鈴鹿での初開催は、同シリーズにおいて素晴らしい成果を収めたと思う。バサーストやスパがそれぞれユニークであるように、ここ鈴鹿でも独特のチャレンジがハイレベルのレースを生み出していた」と述べている。

Audi Team Hitotsuyamaのピット前に置かれたピレリP ZERO DHD2タイヤ


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