トライアンフ、2024年までMoto2へ3気筒765ccエンジン供給。3年契約の延長に合意

2021年8月27日(金)19時23分 AUTOSPORT web

 トライアンフは8月26日、シルバーストン・サーキットで開催される2021年MotoGP第12戦イギリスGPのプレスカンファレンスで、ドルナスポーツとロードレース世界選手権のMoto2クラスへのエンジン供給に関して、2022年から2024年までの3シーズンの契約延長に合意したと発表した。


 ロードレース世界選手権の中量級は、2009年まで250ccクラスだったが、2010年からMoto2クラスへと変わった。また、エンジン仕様も変更されて、ホンダの4ストローク直列4気筒600ccエンジンが使用されていた。

2019年からMoto2エンジンサプライヤーのトライアンフ


 しかし、イギリスのバイクメーカーであるトライアンフが3年契約を結び、2019年からはホンダの後任としてオフィシャルエンジンサプライヤーを務め、直列3気筒765ccエンジンを供給している。


 そのため、現在Moto2クラスでは出場する全チームが、ストリートトリプルRSのエンジンをベースにレース専用チューンが施された直列3気筒765ccエンジンを使用している。パワーが増したことから、140馬力を超える最高出力を発揮し、オーストラリアのフィリップ・アイランドでは最高速度301.8km/hを記録した。

Moto2エンジンサプライヤーとして直列3気筒765ccエンジンを供給しているトライアンフ


 そのトライアンフは、Moto2クラスへのエンジン供給に関して、さらに3年間の契約延長を締結したため、少なくとも2019年から2024年までの6年間はトライアンフの直列3気筒765ccエンジンが使用されることに決まった。


 また、トライアンフのレース活動は、2021年にブリティッシュスーパースポーツ選手権でファクトリーサポートのレースチームであるダイナボルト・トライアンフとともに体制を強化。さらに、今後モトクロスとエンデューロの両シリーズで最高峰の選手権レースに取り組むことを発表しており、モトクロスとエンデューロの世界への参入と新しいファクトリーレースの取り組みを行うことが決定している。

Moto2エンジンサプライヤーとして直列3気筒765ccエンジンを供給しているトライアンフ


■スティーブ・サージェント(トライアンフモーターサイクルズ チーフ・プロダクト・オフィサー)
「Moto2は、当社の3気筒エンジンの信頼性とパフォーマンスの優位性を示し、証明する完璧な場であり、この場で、トップ20の予選タイムが常に1秒差以内であったことを目の当たりにした」


「このことは、世界のステージで当社への注目度や信頼性を高める結果になっただけでなく、私にとっても、Moto2での成功はトライアンフモーターサイクルズの社内でレースへの情熱を再燃させる素晴らしいきっかけとなった。私はトライアンフにとって画期的であったこの活動に関わることができたことをうれしく思うとともに、さらに3シーズン供給を継続できることに興奮を抑えきれない」


「トライアンフでは、エンジンパフォーマンスをさらに改善すべく全力を注ぐ所存であり、ライダーとチームのどちらにも評価されるものになるであろうことを確信している」

トライアンフ、Moto2エンジンサプライヤーに関して2022年から2024年まで契約延長に合意


■カルロス・エスペレータ(ドルナスポーツ スポーツ・マネージング・ディレクター)
「私たちの最初の3年間は素晴らしい成功と言えるものであり、3年間にわたる、特にコロナ禍の中でのトライアンフのサポートと献身的な仕事に感謝している」


「FIM、IRTA、ドルナは、このプロジェクトが示してきた成果をうれしく思うとともに、Moto3、Moto2、MotoGPの間でステップの一貫性が実証されたものと思っている。全体的にみて、私たちはこのパートナーシップに満足し、エキサイティングな3年間をまた共有できることを楽しみにしている」

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