ヘッドライトも初披露。2023年デビュー予定のキャデラックLMDhがロード・アトランタでのテストを完了

2022年8月27日(土)12時27分 AUTOSPORT web

 2023年にWEC世界耐久選手権のハイパーカークラス、ならびにIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の新たなトップカテゴリーとなるGTPクラスに新型LMDh車両を投入するキャデラックは、アメリカ・ジョージア州のミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタで今週3日間のテストを行ったと明らかにした。同時に、その走行写真を公開している。


 ロールアウトを除いた大型テストとしては7月のセブリング・インターナショナル・レースウェイでの5日間のテストに続く2度目のものであり、現在キャデラックからIMSAのDPiクラスに参戦しているチップ・ガナッシ・レーシングと、アクション・エクスプレス・レーシングのクルーのディレクションにより、走行が行われたという。また、今回はドライバーとしてピポ・デラーニが加わっている。

ロード・アトランタで開発テストを行うキャデラックの新型LMDh車両


 IMSA・DPi王者であるデラーニは、CGRドライバーのセバスチャン・ブルデー、アール・バンバー、アレックス・リンとともにステアリングを握った。


「キャデラック・レーシングのプログラムに参加し、この新しいハイブリッド技術を開発することは、ドライバーとしての僕にとって素晴らしいことだ」と、デラーニは語っている。


「僕はDPiで成功を収めてきたので、これからの将来も楽しみにしている」


「車は非常にいい状態で生まれた。 それは、僕らが開発作業を開始するにあたり、強力な基盤となる。ドライバーはクルマに乗ると、それがいいクルマに育てられるか、それとも多くの問題を抱えることになるのか、すぐにわかるものなんだ」


「まだマシンを経験した時間はわずかだが、大きな可能性を感じた。それは、僕らが笑顔で努力を続けるための源になる」


 ダラーラをベースシャシーとするキャデラックのLMDh車両には、ヘッドライトを含めたいくつかの機能が、今回のテストで初めて搭載された。

ロード・アトランタで開発テストを行うキャデラックの新型LMDh車両


■9月上旬にはポルシェ、アキュラと合同でテストか


 7月のパトナムパークでのシェイクダウンも担当したバンバーは、「セブリングでの最初のテストは本当に成功したと思うし、GMのスタッフは短い休みの間にすべての情報を取り込んで、クルマの開発全体を前進させるために素晴らしい仕事をしてくれた」と語っている。


「僕らはエンジンとハイブリッドシステムについて学び続けているが、これは誰にとっても新しいことだ。 パワートレインとダラーラのシャシーについても同様だ」


「クルマは運転するのがとても楽しい。今は走行距離を伸ばすことが重要であり、プロジェクトにとって何が重要なテストかを考えることで忙しい時期だ。すべては2023年を見据えている」


 キャデラックの次のテストは、来週末にフロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われるようだ。これはポルシェやアキュラも参加する、LMDhのグループテストとして行われる模様である。


 なお、IMSA公認の公式テストは、10月3〜5日にロード・アトランタで、12月6〜7日にデイトナで行われる予定となっている。


 GMのスポーツカーレーシングプログラムマネージャーを務めるローラ・ウォントロップ・クラウザーは、「我々は、耐久性向上のために、できるだけ多くの距離を走らせる必要がある」と述べている。


「また、エンジン、ハイブリッド、電子制御ブレーキシステムなど、多くの統合作業がある。さらにタイヤを理解し、ドライバーの体験を素晴らしいものにすることで、ドライバーがレースで自信を持ってマシンを限界までプッシュできるようにしていく」

ロード・アトランタで開発テストを行うキャデラックの新型LMDh車両
プチ・ル・マンの舞台でもあるロード・アトランタで開発テストを行うキャデラックの新型LMDh車両

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