今季最後のオーバル戦となるインディカー第15戦は雨で大幅ディレイ。琢磨はプラクティス3番手

　今シーズン最後のオーバルレースとなるNTTインディカー・シリーズ第15戦ワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイ（WWTR）。26日にプラクティス2回と予選が行われる予定だったが、ストームによりスケジュールが大幅に変更。夕方にようやく走行が開始され、ジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）がプラクティス走行でトップスピードを記録。

　このレースが今季最終戦となる佐藤琢磨（チップ・ガナッシ）は、3番手でセッションを終えている。

　セント・ルイス地域は朝から雨と雷を伴うストームに襲われた。2デイ開催で予定されていたインディカー第15戦は、プラクティスから走行を行うことができず大幅ディレイ。雨が止んでコースを急ピッチで乾かすも予選は翌日の午前中へと変更され、26日は夕方から1時間のプラクティス走行と2グループに分かれてオーバルのアウト側を走行するハイレーンプラクティスが10分ずつ行われた。

　ここまでインディ500を含むオーバル4レースすべてで勝利を収めているニューガーデン。WWTRのプラクティスでもトップスピードを記録した。

「正直に言うとあまり満足していないよ。やるべきことがいくつかある。しかし、それは予想通りなんだ。練習走行をすることで弱点を見つけようとトライする。僕たちは、取り組む必要がいくつかあると思うよ。しかし、方向性が見えてきた。本当に良いことだし、僕たちのクルマは速いと思うね」とニューガーデン。

　2番手にスコット・マクラフランが続いたチーム・ペンスキーだが、ウィル・パワーはセッション後半でスピンを喫し、マーカス・エリクソン（チップ・ガナッシ）と接触。マシンに大きなダメージを負ってしまった。

　2019年にWWTRで勝利を収めた佐藤琢磨。オーバルのみの参戦となるため、このレースが今季最後のレースとなる。プラクティスではホンダ最速となる3番手につけている。

　琢磨はリリースで「「コクピットに戻ってきて仕事ができるのは嬉しいことです。ただし、スピードは“たった”の190mph（約304km/h）くらいですけどね！（笑）」

「今日のコースはとてもチャレンジングでした。限られた時間のなかでチームはプログラムを進めましたが、今日はうまく進歩できたと思います。できれば、明日には作業を完了させたいところですが、今日もチームメイトとともにいい仕事ができましたし、プラクティスのあとでとてもいい感触を掴んでいます」とコメントしている。

　ランキング2位のスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）に101ポイントと大きなリードを築いているアレックス・パロウ（チップ・ガナッシ）。このレースでランキング2位に109ポイント差に広げると3年ぶり2度目のチャンピオンシップ獲得となる。初日は、パロウが14番手、ディクソンが16番手につけている。

　ディレイとなった予選は、27日現地10時から行われる予定だ。　
　

■NTTインディカー・シリーズ第15戦ワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイ／プラクティス1総合結果