「人気になると思う」今オフのFA戦線 球界OBが各球団で引っ張りだこになると予想する「ベテラン捕手の名前」
2023年8月27日(日)11時0分 ココカラネクスト
会沢は労組プロ野球選手会会長も務める(C)CoCoKARAnext
シーズンも残り30試合前後となり、いよいよ終盤。目指すペナントに向け、各球団し烈な争いを続ける中で、水面下ではオフのFA選手をめぐるストーブリーグの行方にも注目が高まっている。
今オフは左腕、捕手のボリュームが厚いといわれる中、果たして注目選手は誰となるのか。球界内から早くも様々な考察の声が上がっている。
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現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は8月25日に更新した自身のYouTubeチャンネルで今オフのFA戦線の動向について語った。
動画内では今季FA取得選手、すでに取得している注目選手について言及。まず高木氏が「マネーゲームになりそうな気がする」と各球団から引きがあるとしたのは今季国内FA権を取得した日本ハムの左腕、加藤貴之。巨人、阪神、ソフトバンクなどの常勝軍団を始め、様々な球団からオファーがあるはずとした。理由には「とにかくフォアボールを出さない」と持ち味である高い制球力を評価した。
また同じく左腕で今季からヤクルトで守護神に転向した田口麗斗に関しても、「巨人が獲りにいくんじゃないか」と大胆予想。田口に関しては、元々巨人で先発を務めていた経緯もある。2021年の3月に当時ヤクルトに在籍していた広岡大志との交換トレードで放出された経緯はあるにせよ、現在のチームは守護神の大勢がコンディション不良で長期離脱中。近年は、先発の後を投げる救援陣の安定した運用がチームの課題となっていることもあり、抑えとして実績を積んだ田口獲りに古巣の巨人が動くことは十分ありえるとした。
また高木氏は広島のベテラン捕手、会沢翼も注目選手にあげた。
会沢は昨年で球団との3年契約が終了、今季は1年契約を結んでいる。チームは新井貴浩新監督の下、「打てる捕手」坂倉将吾を育てるなど、世代交代を進めている。これまでチームを支えてきた功労者だけに契約延長もありうるが、仮に放出となれば「これは人気になると思う」と高木氏は断言する。
会沢といえば、労組選手会会長も務めるなど、球界内でも責任感が強く、人望の厚さで知られる。また広島ではリーグ3連覇に貢献とキャリアを積んで、勝利の厳しさを伝えられる選手でもある。各球団、若手投手陣を多く抱える中で、〝投手を育てられる捕手〟として存在感が高まるとした。具体的にはDeNA、巨人、中日などが触手を伸ばす可能性もあると予測した。
動画内ではほかにも楽天の松井裕樹投手などの注目選手についても触れている。
盛り上がるペナントレース争いとともに、来季を見据えた水面下の各球団の準備、調査の方向も引き続き注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]