スーパーGT:SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 スーパーGT第6戦鈴鹿 決勝レポート

2017年8月28日(月)10時23分 AUTOSPORT web

LMcorsaレースレポート:SUPER GT第6戦決勝・鈴鹿サーキット
LMcorsa Super GT, Racing Reports 2017 Vol.10-2
Round 6:SUZUKA CIRCUIT. 2017/08/27
スターティンググリッド:6番手
決勝結果:4位(158周)
天候:晴れ、コース状況:ドライ


決勝


 AUTOBACS SUPER GTシリーズの第6戦、INTERNATIONAL SUZUKA 1000㎞の決勝レースが鈴鹿サーキットで8月27日(日)に開催された。夏休み最後の週末であり、1966年から続いてきた伝統の鈴鹿1000㎞最後の開催となるため、4万5000人もの観客が訪れてサーキット周辺の道路は朝から渋滞が発生。観客の熱気とともにサーキットの気温は上昇していった。


 10時55分から20分間で行われたSUPER GTのウォームアップ走行。昨日の予選で6番手を獲得した『SYNTIUM LMcorsa RC F GT3』は、今日の決勝で表彰台の中央を狙っていくための最終チェックを両ドライバーが行う。


 前半は吉本大樹がドライブし、計時モニターのトップに名前が表示されるなど好調で、最終的には2分01秒943で4番手となる。


 スタート進行では、往年のマシンがデモンストレーション走行を行うなど観客の盛り上がりも最高潮に達するなか、SUPER GTの各マシンがグリッドに整列していく。そして三重県警の白バイとパトカー先導によりパレードラップが行われた後、フォーメーションラップ開始となりローリングスタート方式で熱戦の火蓋が切られた。


 今回チームのスタートドライバーを担当したのは吉本で、予選6番手のポジションをキープしながら周回を重ねていき4番手を走行していた17周目に1回目のピットイン。給油、タイヤ交換とともに飯田へのドライバー交代を終え、コースへと復帰していく。


 チームによって戦略が異なってくるため、その後の順位はピットインするライバルたちの状況で大きく変動していく。


 そのような状況下、飯田は順当にポジションをアップしていき3番手を走行している39周目にアクシデントが発生してセーフティカーが導入される。45周目にレースが再開されると、飯田は49周目にピットインして吉本へバトンタッチ。


 吉本はコースに復帰すると、すぐにペースアップを図り52周目には今日のチームのベストタイとなる2分02秒042をマーク。


 その後も安定したペースで周回を重ねていき、79周目に3回目のピットインをして再び飯田へドライブを引き継ぐ。すると89周目にアクシデントが発生し、今日2回目のセーフティカーが導入されて95周目にリスタートとなる。


このときの順位は4位であったが、上位陣がピットインに入ったこともあり106周目には「SYNTIUM LMcorsa RC F GT3」の名が計時モニターのトップに。


 このポジションをキープしたまま飯田は111周目にピットイン。これがチーム4回目のピットインとなり、吉本が3回目のドライブを担当。7番手でコースへ復帰すると、1つでもポジションをアップするためにプッシュを続けて124周目には3位争いに絡む。


 そして、133周目には再びトップに立つ。2位以下との差を少しでも広げてピットインするため吉本はペースアップしていき、141周目に5回目のピットへ。


 最後のドライブを担当する飯田へ表彰台獲得の望みを託し、吉本はコースへマシンを送り出す。ここでチームは柔らかいタイヤを選択しており、7位でコースに復帰した飯田は前を行くマシンを追いかけていき156周目には5位へポジションアップし、最終ラップとなる158周目には4位へ浮上。


 そして飯田は4位のままチェッカーフラッグを受け、『SYNTIUM LMcorsa RC F GT3』は今シーズン最高位を獲得。表彰台まであと一歩ではあったが、チームとしては長丁場のレースをトラブルなく走りきり、しっかりと結果を残すことができて流れは良い方向へと動いている。


 次戦のSUPER GT第7戦はタイのチャン・インターナショナル・サーキットで、10月7日(土)、8日(日)に開催される。


ドライバー/飯田章


 表彰台獲得を狙っていただけに、あと一歩届かなかったのは悔しいですね。最後の追い上げで2台を抜き、4位でしたたから……。でも、SUGOよりも上でフィニッシュすることができ、チーム力があることを示せたので良かったと思います。


ドライバー/吉本大樹


 良かった部分と残念な部分が混じったレースでした。でも、いま自分たちが持っている力は出し切ることはできたと思います。3位争いをしているときに、前の2台をなんとかパスできていれば表彰台に上がることができたはずです。


 でも、勝負をしていくレースができたことは次につながると思いますので、残りの2戦では表彰台に上がりたいですね。


監督/小藤純一


 現状のマシンが持つ性能は引き出して戦うことができたレースだと思います。今日は最後のスティントを短くして柔らかいタイヤで行く戦略を採っていたので、吉本選手3回目のドライブはギリギリまで引っ張る必要がありました。


 でも、この戦略があったこともあり最後に2台を追い上げられたのは良かったですね。次のタイはマシンにもあっており得意とするコースなので、このいい流れのまま表彰台を狙っていきたいです。


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