野尻智紀「なぜここまで調子がいいのかを解析する必要がある」。関口「太刀打ちできなかった」【第5戦もてぎ予選トップ3会見】

　2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦もてぎの公式予選が終了し、ポールポジションを獲得した野尻智紀（TEAM MUGEN）、2番グリッドを獲得した関口雄飛（carenex TEAM IMPUL）、そして3番グリッドを獲得した松下信治（B-MAX RACING TEAM）が会見に出席し、予選を振り返った。

■野尻智紀（TEAM MUGEN）
予選ポールポジション
Time：1分31秒073

「過去2シーズン、もてぎでは本当に苦労をしていたので、それが今に活きていると思いました。この素晴らしいクルマを作ってくれたチームのみなさん全員に感謝しています」

「マシンは調子が良かったのですけど、少し気がかりなのは『なんでここまで良くなったのだろう』というところです。これをしっかりと解析しないと明日に繋がらないのかなと思います。この予選に向けて、細かい部分で変えたところがあるので、そういったところを解析し、明日に向けて繋げる必要があるかなと思っています」

「このもてぎ2連戦は非常に大きな意味を持っているというのは自分でもすごく理解して、SUGOからここまで過ごしてきました。こういう結果を望んでチームとともにやってきたので、まだ予選ですけど、一番いい位置からスタートできるというのは僕たちにとってすごく自信になるし、今後の糧にもなると思います。明日はさらに強いレースをしたいなと思います」

■関口雄飛（carenex TEAM IMPUL）
予選2番手
Time：1分31秒318

「本当はポールを獲りたかったのですが、タイム差が0.3秒もあったので、車高を0.5mm変えたり、ウイングを1ホール変えたり、というレベルでは太刀打ちできなかったかなと思います。そこは悔しいですけど、ポールを獲るのは厳しかったかなというのが正直な印象ですね」

「前戦SUGOではポールからスタートして、優勝はできませんでしたが、表彰台には立てました。それで、今回に向けてのテーマというか目標は『SUGOでの好調を維持する』ということだったので、そういった意味では練習走行から予選と、今のところは順調なので、自分のテーマに沿った結果を出せているのかなと思います」

「去年がなかなか苦しいシーズンで、目立てるところはスタートと1周目しかなかったので、そこで去年だいぶ鍛えられたと思います。スタートは1年以上続けて調子がいいので、2番グリッドからスタートで狙います。SUGOでもポールスタートという緊張する状況の中で、ちゃんとスタートを決められました。明日は前回より気持ち的にも楽なので、バッチリとスタートで前に出たいと思います」

■松下信治（B-MAX RACING TEAM）
予選3番手
Time：1分31秒371

「これまでオートポリス、SUGOも雨だったので、今回やっとドライのフリー走行が走れました。走り出しではクルマが車高を擦るなどしてダメでした。Q1を走り始めてタイムを出したら、野尻智紀選手と1秒くらいタイム差があったので、そこから徐々にセットアップをしていったという感じだったので、そういうステップを着実に進めることができたのはすごく良かったですね」

「最終的に（野尻との）0.3秒という差は、ドライビングやクルマの違いだと思います。でもここで僕たちが進んだステップはすごくいいものだったので、明日に対してはポジティブです。こうやって速い人たちと走れて嬉しかったですね。やはり僕はフォーミュラが好きだなって思いました。こういう戦いができていることが幸せです」

「（Q1、Q2では野尻を見ていたのかという問いに対し）ぜんぜん見ていなかったです。タイムが上の方だったので。途中（場内モニターに）以前撮られた（野尻の）インタビューが流れて、なんかムカつくなぁと（一同笑）。でも、速くてキマっているのはすごくいいことだと思います。初めてのドライの予選で近づけて、次は（野尻に）勝つみたいになればいいなと思っています」

「（野尻の横には関口も並んでいるがという問いに対し）関口選手はアグレッシブなドライバーだと思います。僕もアグレッシブなので、ふたりで当たらないように気をつけて、決勝を盛り上げたいなと思います。野尻選手が容易く勝てないように僕たちもストーリーを作れるように頑張ります」