「次の肉とか焼けてなくて…」オリンピアンが感じた"リアルな"パリ五輪選手村事情「イライラせず、心を広くするしかない」

2024年8月28日(水)11時27分 ココカラネクスト

パリ五輪選手村の生活を明かした瀬戸選手(C)Getty Images

 パリ五輪が閉幕し、未だ注目を集めているのは選手村の生活にもある。
 
 今回のパリ五輪の選手村内部の生活においては開催期間中に選手から様々な感想が寄せられた。食事においては「ビーガン中心で肉が足りない」、選手村から会場に選手を送迎するシャトルバスにおいては「時間通りに来ない」など、比較して東京五輪の環境の良さがクローズアップされることにもなったが、実際はどうだったのか。

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 パリ五輪競泳男子日本代表の瀬戸大也選手は同じくパリ五輪スポーツクライミング女子複合決勝で4位となった森秋彩選手とともに27日放送の「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系列)に出演。滞在した五輪選手村について語った。

 調整も含め、開村直後から瀬戸を含め競泳チームは入村したという。当初、驚愕したのは「ボランティアの人の動きとか、確立されてなくて。30分バスで行けるって話のところに、2時間かかって」と想定外のことも起きたという。曲がれない行き止まりの場所に行くなど迷走、「バリバリに割れたり」と驚愕の状態になったという。

 さらにバス移動で1番きつかったこととして明かしたのは「エアコンなし。テロ対策で窓開けるなとテープ貼られちゃって。座席がめっちゃ少なくて、みんな床に座ってるんですよ。みんな腰痛そうにしてて。さすがにちょっときつくて」と振り返った。

 しかし大会前には運転手がルートにも慣れて、30分前には会場に連れていってくれるようになったという。

 MCの明石家さんまから「ペースを乱されなかったのか?」との問いには「いかにイライラせず、心を広くするしかない、そこも勝負なんで」とコメント。ほかの競技選手にはイライラが隠せない選手もいたというが、メンタル保持に努めたと明かした。

 さらに話題の食堂についても言及。「バイキングで。(でも料理が)なくなっちゃって。次のお肉とか焼けてなかったり。ご飯がないとか…」と実際に報じられていた通り、機能的とはいえず、一部に食料不足が生じていたという。競技で大量のエネルギーを消費するアスリートにとっては、良質なたんぱく質や炭水化物はコンディションを整える上でも大事な要素となる。この点でも不自由を強いられたというのだ。

 この選手村の食堂問題には同じく番組に出演した森も「ビーガンのメニューだったり、ヘルシーなものが多くて。味も自分的には、そんなに合わなくって」と明かした。帯同していた母とともに外食で乗り切ったとした。

 圧巻のパフォーマンスの裏には困難もあったとしたパリ五輪選手村の生活、これらの意見を次回のロス五輪にどう生かすかも大事なポイントとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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