「美しい物語が穢された」 イニエスタ、女子W杯の表彰式でセクハラ行為のルビアレス会長を痛烈批判

2023年8月28日(月)13時8分 サッカーキング

イニエスタもルビアレス会長を批判 [写真]=Getty Images

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 今夏にヴィッセル神戸からエミレーツ・クラブ(UAE)に移籍した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが、27日に自身の公式X(旧:Twitter)を更新し、スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長の愚行を痛烈に批判した。

 事の発端となったのは、FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023の表彰式で起きたルイス・ルビアレス会長のスペイン女子代表FWジェニファー・エルモソ(パチューカ/メキシコ)に対する強引なキスだ。このセクシャルハラスメントがすぐさま主要メディアで報じられると、スペイン国内外から同会長に批判が殺到。さらに、ペドロ・サンチェス首相が「ルビアレス氏の行為は許されないもの」と糾弾するなど、スペイン政府も介入する騒動にまで発展している。

 25日にはRFEFによる臨時総会が行われたのが、ルビアレス会長は「私は辞めない。私は辞めない。私は辞めない。私は辞めない。私は闘っていく」とまさかの続投表明。これを受けて、70名以上の女子選手が、同会長が辞任するまではスペイン女子代表の招集を拒否する主旨の声明を発表。さらに、ベティスに所属するFWボルハ・イグレシアスも同様の意向を明らかにし、またバルセロナを筆頭にラ・リーガ複数クラブも公式声明にて非難している。

 そして27日、スペイン代表としてW杯と2度のEURO優勝を経験したMFアンドレス・イニエスタも自身の公式Xにて「美しい物語が穢された」と同国女子代表の大会初優勝という偉業に水を差したルビアレス会長を痛烈に批判した。

「今週の出来事について、僕はいち人間として、3人の娘の父親として、夫として、そしてプレーヤーとして、フットボール界とスペイン女子代表の周りで起きている出来事に対する悲しみを伝えたい」

「ワールドカップ優勝という偉大なマイルストーンに泥を塗った今回の行為は、決して許されるものではない。彼女たちがプレーした素晴らしい大会、そして彼女たちがフットボールを通して、僕たちに教えてくれた素晴らしいものが語られないことを目の当たりにした代表チームの選手たちが今どんな思いでいるのか、僕には想像もできない。多くの選手たちが長い年月をかけて築き上げてきた美しい物語が穢されてしまったことが残念だ」

「あまつさえ、僕たちは、自らの地位にしがみつき、自らの振る舞いが容認できないものであることを認めず、世界におけるわが国とわが国のフットボールに対するイメージを傷つけている会長に我慢しなければならなかった」

 なお26日、国際サッカー連盟(FIFA)はルビアレス会長に対して、90日間の資格停止処分を科した。また、スペイン政府のスポーツ上級委員会(CSD)も同会長の職務を停止すべく動き出している。

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