【J1リーグ2022】躍動する高卒・大卒のルーキー5選

2022年8月29日(月)14時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

今2022シーズンも終盤に入った明治安田生命J1リーグ。優勝争いはもちろんのこと、降格争いも激しさを増している。順位争いが熾烈を極める中、今シーズンがルーキーイヤーとなる選手たちの活躍には、目を見張るものがある。毎年、多くの大卒・高卒の選手たちがJリーグチームへと入ってくるが、スタメンはおろかベンチにすら入れない選手は多い。


一方で、元日本代表MF本田圭佑のように代表で長期に渡って活躍してきた選手の中には、ユース昇格でなくてもルーキーイヤーから活躍している選手が多いのも事実だ。ここでは、彼らと同様すでにチームでも軸になりつつあり、将来代表での活躍も期待される大卒・高卒のルーキーたちを紹介していく。




川崎フロンターレ DF佐々木旭 写真:Getty Images

佐々木旭(川崎フロンターレ)


流通経済大学から今シーズン川崎フロンターレへと加入した、大卒ルーキーのDF佐々木旭。大学最終年となる昨2021年は、関東大学サッカーリーグ1部でMVPを獲得。王者川崎にふさわしい実績を引っ提げての加入となった。川崎の左サイドバック(SB)と言えば、長年チームを支え続けるDF登里享平がいることから出場自体が難しいとも思えたが、登里が3月の浦和戦で離脱するとポジションを確保。以降上位につけるチームの中にあって、見事にベテランの留守を守って見せた。


7月に登里が戦線に復帰したことで、本当の意味でのポジション争いはこれからだ。しかし、大学時代よりセンターバック(CB)やSBで活躍していることから、守備面では危機察知能力など高いパフォーマンスを発揮。また攻撃面でも1ゴール1アシストと数字を残しており、今後もますます期待のかかる選手だろう。




サンフレッチェ広島 FW満田誠 写真:Getty Images

満田誠(サンフレッチェ広島)


サンフレッチェ広島のユースに所属しながらもトップ昇格は叶わず、流通経済大学を経てようやくデビューを果たしたFW満田誠。今シーズン序盤から出場機会を得ると、ここまでほとんどの試合でスタメンとして出場し続けている。数字の面でも申し分なく、6ゴール8アシストと攻撃を牽引。積極的かつ正確なシュートは、相手チームにとってすでに脅威と言えるだろう。


2022年7月に開催されたEAFF E-1選手権では代表にも初選出され、見せ場は少なかったが2試合に出場し好調さをアピールしている。試合数に違いがあるとはいえ、現在リーグ2位につける広島。満田の出来そのものが試合結果に与える影響も大きいことから、逆転優勝に向けて広島に欠かせないピースであることは間違いない。


FC東京 MF松木玖生 写真:Getty Images

松木玖生(FC東京)


高校サッカー界の名門、青森山田高校から鳴り物入りで今シーズンFC東京へ加入したMF松木玖生。高校時代から注目されていたフィジカルの強さや足元の技術はもちろん、その物怖じしない性格で既にチームの中心選手の一人となっている。FC東京と言えば、長友佑都森重真人など長く代表でも活躍を続ける選手たちに加え、ディエゴ・オリヴェイラを筆頭とした波に乗れば手の付けられない破壊力のある攻撃陣を誇るチームだ。その中で、攻守に渡ってハードワークを求められるインサイドで使われている松木。本来高卒1年目の選手にとっては、かなり精神的にも肉体的にも厳しいというのが普通だろう。


しかし、ここまでゴールやアシストといった得点につながる数字は多くないものの、多くの試合をスタメンかつフル出場している。ここから、今シーズンよりFC東京を率いるアルベル・プッチ・オルトネダ監督からの信頼と期待の高さがうかがえるだろう。過去には海外クラブへの練習参加の経験もある松木。元々注目度の高いルーキーなだけに、残りのシーズンの活躍も楽しみだ。




清水エスパルス DF山原怜音 写真:Getty Images

山原怜音(清水エスパルス)


残念ながら今シーズンも降格争いに巻き込まれている清水エスパルス。その中にあって注目を集めているのが、大卒ルーキーのDF山原怜音だ。昨年も特別指定選手として清水に所属していたが、出場時間は多くなかった。しかし、今シーズンはスタメンを奪取すると、すでになくてはならない存在になっている。


左SBを主戦場とし、クロスやプレースキックの精度を武器に現在チームトップの7アシストを記録。加えて縦への突破力も持ち合わせており、試合終盤でも衰えないスタミナも相まって間違いなく敵チームの脅威となっている。今シーズンはチームの残留が最優先だが、チームの戦力も整い上昇の兆しも見える昨今。今季残りの試合はもちろん、次シーズン以降の活躍からも目が離せない。




ガンバ大阪 FW山見大登 写真:Getty Images

山見大登(ガンバ大阪)


昨年は関西学院大学在学中ということで、特別指定選手としてガンバ大阪に在籍していたFW山見大登。今シーズンはフル出場こそないが、コンスタントに出場機会は得られている。山見と言えば昨年のリーグデビュー戦が印象的というサッカーファンも多いだろう。2021年J1リーグ第24節の清水エスパルス戦、途中出場でデビューを飾ると、敵陣の背後を取りカットインから見事なゴールを叩き込んだ。スピードとシュート精度という自身の強みを、大いにアピールできたデビュー戦となった。


今シーズンもここまでに2ゴールをマークし、下位に沈むチームの助けになるべく奮闘中。今夏ガンバ大阪は、鈴木武蔵や食野亮太郎といった攻撃的な選手を補強している。ポジション争いも熾烈になることは間違いないが、デビュー戦のインパクトを思えば期待が膨らむ選手であることも間違いない。

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