「4Wより上がるかも」 元賞金王・小田孔明が話題のミニドライバーを投入 代わりに抜いたクラブは⁉
2024年8月30日(金)11時0分 ALBA Net
ヘッド体積300〜340cm3で話題のミニドライバー。男子プロの片山晋呉は7月から3番ウッドの代わりに実戦投入をしている。国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」の第1ラウンドでは、2014年賞金王の小田孔明がキャロウェイの『パラダイム Ai SMOKE TI 340 ミニドライバー』をバッグイン。どのクラブを抜いて投入したのだろうか。
会場の富士桜CCの総距離は7424ヤード(パー70)。パー70設定ではツアー史上最長となる。加えてフェアウェイは狭く、ラフはニラのように長い。ドッグレッグホールもあり、バンカーなどのハザードも巧みに配置されている。
そんなモンスターコース対策として小田は話題のクラブを入れた。「ドライバーでは飛びすぎて(ハザードにつかまり)、4番ウッドだと残り距離が長くなる。(レイアップするときに)その間を埋めるのにちょうどいい」というのが狙い。
クラブ契約フリーの小田は、もともとはドライバー、4 番ウッド、7番ウッドの3本のウッドを入れている。ロフト角13.5度で44インチのミニドライバーは、ドライバーより20ヤードほど飛ばず、4番ウッドより15〜20ヤードほど飛距離が出る。気持ちよくスイングしても1Wと4Wの間の距離が打てるメリットが大きい。
使用用途はティショットだけで終わらないのが、ミニドライバーだ。「ロフトは13.5度なのにフェアウェイから打っても上がります。上からつぶすように打つ4番ウッドより、サラッと打つミニドライバーの方が打ち出しから高く上がると思います。ティアップしても、フェアウェイから打つのもやさしいですよ」。技術進化なのか見た目以上にボールが上がりやすいため、長いパー5の2打目などでも活躍するという。
ただ14本に収めるためには何か1本抜かなければならない。小田のキャディバッグはウッド系のヘッドカバーは4つ。上のクラブは普段どおりの構成のまま。抜いたクラブは「もともと50度、54度のウェッジを入れていましたが、52度1本にしました」とウェッジを1本減らして整えた。
モンスターコースを相手に丁寧なプレーで16ホールまで1アンダーで回っていた。しかし上がり2ホールのタイミングでバケツをひっくり返したような雨の影響もあり、8番でボギー、9番でダブルボギーとスコアを落として「72」。2オーバーは暫定43位タイと4戦ぶりの予選通過を狙う。
第1ラウンドは雨天の中でのプレーとなったため、ミニドライバーはフェアウェイから打つことはなかったが、ティショットでは3回使用した。「初めて入れましたが、ボチボチです。慣れてきたら面白いですね。今日は、54度が欲しい場面があったので、迷いどころです。4Wは絶対に抜けないので…」。全幅の信頼を置く4番ウッドは外せない。ミニドライバーを入れるために何を抜くかがこれからの悩みの種になりそうだ。
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●松山英樹は、『ツアーAD DI』シャフトを高校から使い続けている。関連記事【年間王者を狙う松山英樹さん、高校から『ツアーAD DI』シャフトを使い続ける理由は『細さ』ってホントですか?】を読むと、そのヒントがシャフトの細さにあることが分かります。
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