佐々木朗希がブルペン投球を再開「令和の怪物」の選択は吉と出るか、それとも

2023年8月30日(水)11時0分 ココカラネクスト

佐々木朗が痛めた脇腹は右投手がよく痛める場所。万全の状態で復帰したいが…(C)Getty Images

 左脇腹の肉離れで戦列を離脱していたロッテの佐々木朗希がブルペン投球を再開した。このまま順調に調整が進めば、9月中の一軍登板も見込め、短期決戦のクライマックスシリーズで救世主となる可能性もある。

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 違和感を訴えたのは7月24日のソフトバンク戦だ。先発で6回を1失点、9奪三振と好投したが、試合中に左脇腹に痛みが走り、翌25日に千葉県内の病院で左内腹斜筋損傷で全治2か月と診断された。いわゆる肉離れだ。チームから出場選手登録の抹消手続きが取られ、療養に入ったが、投手が痛めやすい部位で治療が不完全な場合は再発も起きやすいという。

 そのため大事を取ってこのまま戦列に復帰することなくシーズンを終える見方もあったが、予定よりも早い回復の兆しが見られ、8月中盤以降に立ち投げによるブルペン投球を実施した。

 佐々木朗が一軍のラインアップから消えて以降、チームは苦戦を強いられ、29日の時点で12勝17敗1分けと大きく負けが込んでいる。自身も13試合で7勝2敗、防御率1・48、130奪三振。故障がなければ、最多奪三振など複数の投手タイトル獲得が有力視されていた。

 ただし、無理は禁物という意見もある。球速はMAX165キロでストレートのスピードは常に150キロ後半から160キロ台。一般の投手よりも出力が大きく、身体への負担も大きい。巨人やメジャーリーグでも活躍した上原浩治氏はTBSテレビ系の情報番組「サンデーモーニング」のスポーツ情報コーナーに御意見番として出演した際に「右ピッチャーは左の脇腹をよくやります。癖になるのできちんと治してから復活した方がいいと思いますね。中途半端は絶対に駄目です」と忠告していた。

 昨季との配球の違いはメジャーリーグではスイーパーとも呼ばれるパワースライダーを多めに投げていることだ。これまでもスライダーは投げていたが、ストレートとフォークに頼ることが多く、横回転の身体の動きは比較的少なかった。ところが今季はスライダーを投げる頻度が増え、各部位の筋肉への負荷のベクトルも変化した可能性はある。

 ペナントレースが熾烈なシーズン終盤に登板することで経験値は増えるのは間違いないが、指にまめができやすい体質で、プロ1年目からじっくりと基礎トレーニングを積んで身体をつくってきた。昨季も先発ローテをシーズン最後まで守れておらず、大事を取って今季は登板を控えた方がいいとの声もある。

「令和の怪物」の選択が吉と出るか、凶と出るか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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