W杯後のなでしこ達を追いかけろ!国内組&海外組の活躍地一覧
2023年8月30日(水)18時0分 FOOTBALL TRIBE
2023FIFA女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア&ニュージーランド大会は、8月20日にイングランドとの決勝戦を1-0で制したスペインが初の世界王者となり幕を閉じた。なでしこジャパンこと日本女子代表は、前回大会を上回るベスト8で大会を終えた。
W杯の閉幕後とは、選手自身の重要なターニングポイントとなることが多く、応援する側としてはある意味これからが活躍を見逃せないスタートラインとなる。それに伴い、この記事では今W杯選出のなでしこメンバーに注目し、今後の選手たちを応援するための注目ポイントをご紹介していこう!
なでしこ国内組13名:WEリーグとカップ戦に注目!
今W杯で選出された23名のなでしこ選手の内、半分以上となる13名がWEリーグ(日本女子プロサッカーリーグ)に所属する国内クラブのメンバーだ。国内試合を観戦しに行けば、彼女たちのプレーを目の前にして応援することができる。
W杯メンバー:国内クラブ在籍選手
- GK山下杏也加:INAC神戸レオネッサ
- GK平尾知佳:アルビレックス新潟レディース
- GK田中桃子:日テレ・東京ヴェルディベレーザ
- DF三宅史織:INAC神戸レオネッサ
- DF守屋都弥:INAC神戸レオネッサ
- DF高橋はな:三菱重工浦和レッズレディース
- DF石川璃音:三菱重工浦和レッズレディース
- MF猶本光:三菱重工浦和レッズレディース
- MF清家貴子:三菱重工浦和レッズレディース
- MF藤野あおば:日テレ・東京ヴェルディベレーザ
- FW田中美南:INAC神戸レオネッサ
- FW千葉玲海菜:ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
- FW植木理子:日テレ・東京ヴェルディベレーザ
8月26日からは、2023/24シーズンのWEリーグカップがスタートしている。WEリーグ所属の全12クラブ(※)が参加し、6クラブずつ2グループに分かれ各グループごとに1回戦制のリーグ戦で対決。グループの頂点に立った2クラブが決勝戦(10月14日予定)へ進み、チャンピオンが決まる。
11月11日からは、2023/24シーズンのWEリーグが開幕。全22節合計132試合と長期に渡る戦いとなるため、どこかでスタジアム観戦のチャンスも狙っていこう!WEリーグの迫力や選手のパフォーマンスを楽しむには、やはりスタジアム観戦が最もおすすめだ。WEリーグ公式YouTubeチャンネル、または『スポーツナビ』で試合を無料視聴することもできる。
(※)WEリーグ所属の全12クラブ:マイナビ仙台レディース、三菱重工浦和レッズレディース、ジェフユナイテッド市原・千葉レディース、ノジマステラ神奈川相模原、セレッソ大阪ヤンマーレディース、サンフレッチェ広島レジーナ、大宮アルディージャVENTUS、ちふれASエルフェン埼玉、日テレ・東京ヴェルディベレーザ、AC長野パルセイロ・レディース、アルビレックス新潟レディース、INAC神戸レオネッサ
なでしこ海外組10名:各国リーグ専用チャンネルで応援!
今W杯をきっかけに初の海外挑戦へと動き出したのが、元マイナビ仙台レディース所属のMF宮澤ひなただ。8月25日にクラブが公式発表を行い、30日時点移籍先を検討中である。宮澤が海外組に加わるとなると、今W杯選出メンバーからは全10名のなでしこが日本を離れ経験を積んでいることになる。世界に挑戦する姿は誇らしく、日本からの応援にもより一層力が入るものだ。
W杯メンバー:海外クラブ在籍選手
- DF熊谷紗希:ローマ女子/イタリア
- DF清水梨紗:ウェストハム・ユナイテッド・ウィメン/イングランド
- DF南萌華:ローマ女子/イタリア
- MF長谷川唯:マンチェスター・シティ・ウィメンズ/イングランド
- MF杉田妃和:ポートランド・ソーンズ/アメリカ
- MF林穂之香:ウェストハム・ユナイテッド・ウィメン/イングランド
- MF長野風花:リバプール・ウィメン/イングランド
- MF宮澤ひなた:※8月30日時点海外クラブ移籍先検討中
- MF遠藤純:エンジェル・シティ/アメリカ
- FW浜野まいか:ハンマルビー/スウェーデン
イングランド女子1部:ウィメンズ・スーパーリーグ(WSL)
DF清水、MF長谷川、MF林、MF長野の4名がプレーするWSLの2023/24シーズンは、日本時間10月1日から来年5月18日まで。期間中にもしも現地イングランドへ行く機会がある方はスタジアム観戦に挑戦してみよう!オンラインでは『The FA Player』のページからアカウント登録後に無料で試合視聴ができる。
アメリカ女子1部:ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)
MF遠藤、MF杉田の2名がプレーするNWSLは、現在2023シーズン(3月26日〜10月16日)全22節のうち第17節までが終了している。引き続き最終節まで2名の選手のプレーと共にリーグを楽しもう!オンラインでは同リーグの公式ライブ配信ページ『watch.nwslsoccer.com』で、アカウント登録後に無料で試合視聴ができる。
スウェーデン女子1部:ダームアルスヴェンスカン
FW浜野がプレーするスウェーデンの女子1部リーグ、ダームアルスヴェンスカンは、現在日本から試合のフル視聴などは限られている。浜野の所属するハンマルビー公式ページ内の「HTV(動画コンテンツ)」で、各試合のハイライトなど一部のみが配信されている。なお、現在は2023シーズン全26節のうちの第19節までが終了している。
イタリア女子1部:セリエAフェミニーレ
DF熊谷、DF南がプレーするセリエAフェミニーレは、2023/24シーズンが9月16日にスタート(来年2月17日まで)。現状では日本からの試合視聴方法はまだ未確定だ。少なくとも2選手が所属するローマ公式YouTubeチャンネルで、ハイライトなど一部だけでも視聴可能となることを期待したい。
勝負の世界の中で輝いた日本のパフォーマンス
今W杯でベスト8のステージまで上り詰めたなでしこジャパンは、8月11日に行われたスウェーデンとの準々決勝で惜しくも1-2で敗退。12年振りのW杯優勝という栄光は未来へとお預けとなったが、今大会を通して選手たちは少なからずなでしこジャパンの魅力を、他国の人々にも見せることが出来たのではないだろうか。
グループステージをクリーンシート(無失点)で突破し、結果チャンピオンとなったスペイン相手にも4-0の大勝。そしてなにより試合の中身を覗いてみると、メンバー全体の技術面の高さを知ることが出来た。その証拠とも言える1つに、大会を通じて最多5得点を挙げたMF宮澤ひなたが、大会唯一のゴールデンブーツ賞にも輝いた。
多くの人々は様々な想いを選手たちから得た。同時になでしこ達もまた世界の高さを知り、学び、そして次のステージへと歩みはじめた。なにやら日本の女子サッカーは、これから面白いことになりそうだ。