マーカス・エリクソンが今季限りでチップ・ガナッシを脱退。来季はアンドレッティから参戦

2023年8月31日(木)16時34分 AUTOSPORT web

 8月23日、NTTインディカー・シリーズに参戦しているアンドレッティ・オートスポートは、今季チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)から参戦しているマーカス・エリクソンが2024年のドライバーラインアップに加わると発表した。


 エリクソンのキャリアは、イギリスのフォーミュラBMWと日本のF3の両方でチャンピオンシップを獲得したことから始まる。


 続いてイギリスのF3とフォーミュラ2(旧GP2)の両シリーズに出場し、その後2014年よりケータハムからデビューし、晴れてF1ドライバーとなった。翌年にはザウバーに移籍し計5シーズンを戦ったが、チームメイトのシャルル・ルクレールとの競争に敗れ、インディカーへの転向を選択した。

ザウバーからF1に参戦していたシャルル・ルクレール(左)とマーカス・エリクソン(右)


 以降2019年からはインディカー・シリーズへと戦いの場を移し、シュミット・ピーターソン・モータースポーツからデビュー。翌年からはトップチームであるCGRへ移籍を果たし、2022年のインディアナポリス500マイルレースでは優勝を飾った。そのほかこれまでに、計4勝と10回の表彰台を獲得している。


 エリクソンは今回の移籍について、「来シーズンからアンドレッティ・オートスポートに加入できることをとても嬉しく、誇りに思う」と語った。


「アンドレッティはモータースポーツ界で最も伝説的な人物のひとりで、このチームに加わることは私にとって間違いなく叶えたかった夢のひとつなんだ。僕を信頼してくれたマイケルとダン(トーリス)に感謝している。チームの全員と一緒に仕事をすることが待ちきれない」


「今回の移籍は、僕のキャリアにおいて非常にエキサイティングな新章であり、一緒に目標を達成するために新たなメンバーとともに取り組むことを本当に楽しみにしている。これからエキサイティングな時期がやってくる。この機会に感謝しているよ」


 32歳となったエリクソンは、今季のNTTインディカー・シリーズで残り2戦の時点でポイントランキング6位につけており、今季は開幕戦セント・ピーターズバーグで優勝を飾っている。

レース終盤にオワードを交わしトップに立つマーカス・エリクソン


 アンドレッティ・オートスポートの会長兼最高経営責任者(CEO)であるマイケル・アンドレッティは、「他の皆さんと同様に、我々もマーカスがNTTインディカー・シリーズでの成功に細心の注意を払っており、おそらく史上最も競争の激しいインディカーで、彼がトップランナーに属することを素早く証明したことに感銘を受けました」と語った。


「我々がレースやチャンピオンシップに勝ちたいと思っているのは周知の事実であり、そのためにはマーカスのような天性の才能と決意の強い意欲を持ったドライバーが必要です。私たちはマーカスがもたらす勝利の考え方に期待しており、来シーズンが私たちにとってどんな一年になるのかを楽しみにしています」

アンドレッティ・オートスポートの会長兼CEOであるマイケル・アンドレッティ


 新たなカーナンバーやパートナーなど、エリクソンの2024年シーズンに関する詳細は後日発表されるとのことだ。


 エリクソンのアンドレッティ・オートスポートへの移籍が発表された後、チップ・ガナッシ・レーシングは声明を発表した。


「チップ・ガナッシ・レーシングは、マーカス・エリクソンの今後の活躍を祈っている。エリクソンはチーム在籍中に、第106回インディアナポリス500マイルレースをはじめとする計4回の勝利を収めた。今シーズンを好調に終えることを目標とし、勝利の伝統を守ることに引き続き献身的に取り組んでいく。新たに所属するドライバーについては、近々発表する予定だ」

エリクソンが優勝し、チップ・ガナッシ・レーシングは2012年以来のインディ500勝利

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