【気になる一言】レッドブル代表、パワーユニット性能差に言及「フェラーリが最後列なのは言うまでもない」

2020年9月1日(火)7時48分 AUTOSPORT web

 2020年F1第7戦ベルギーGPは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンにとっては退屈なレースだったようだが、チーム代表のクリスチャン・ホーナーにとっては、いろいろな意味で忙しいレースとなったようだ。


「今日のレースに向けて、我々はダウンフォースをつけていた。雨が来てもいいようにね。おそらく、メルセデスも同じだったと思う。一方、ルノーはかなりダウンフォースを削っていた。だから、彼らは山岳セクターでタイムをロスしていた」


 レース終盤、フェルスタッペンがタイヤのバイブレーションに悩まされる。しかし、レッドブル・ホンダはフェルスタッペンを再びピットに入れて、タイヤを交換することはなかった。


「もし、ダニエル(・リカルド/ルノー)とのギャップが18秒あったら、もう一度ピットインさせていた。でも、少し足りなかった。17秒、いや17.5秒だったかもしれない。あとコンマ5秒だった」


 第2スティントでタイヤが厳しくなったのは、10周目にセーフティカー(SC)が出され、予定よりも早くピットストップし、タイヤ交換したためだ。ただ、あのクラッシュではコース上にデブリが散乱し、そこを通過する際にタイヤを傷つける可能性があった。セーフティカーではなく、赤旗を出すべきだったという声もある。


「私も最初は赤旗だろうと思ったが、セーフティカーが出されて、ピットインした2台のマシンから取り外されたタイヤを確認したら、いずれもタイヤは傷ついていなかった。だから、タイヤは問題なかった」


 セーフティカーが出動してピットインした際、フェルスタッペンはハードタイヤを装着したが、チームメートのアレクサンダー・アルボンはミディアムタイヤを選択した。どんな狙いがあったのか。


「前にいたルノーの2台がハードでいくと踏み、ミディアムにした。というのも、さっきも言ったようにこの日のルノーはストレートがとても速かったので、同じタイヤではオーバーテイクは難しいだろうと読み、彼らよりも柔らかいタイヤにしてアタックを仕掛けることにした」


「だが、ハードとミディアムの差が思っていたほどなく、作戦はうまく機能しなかった。ただ、そのなかでアレックス(アルボンの愛称)はよくやったと思う。これでドライバーズ選手権で4位に浮上したのだから」

2020年F1第7戦ベルギーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第7戦ベルギーGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)


 今回はメルセデスに完敗したように見えるが、メルセデスとの差はどう感じているのだろうか。


「確かに同じ色のマシンが毎週のように先頭を走る姿を見るのはいい気分じゃない。ただ、忘れてはならないのは、我々も前進している。マックスは6戦連続で表彰台に上がり続け、アレックスも今回のレースでは復調の兆しを見せている。この調子で開発を続けて、なんとか流れを変えたい」


 メルセデスに対して劣っているのは、マシンのどのエリアなのか。


「どれかひとつということではない。空力のコンセプト、メカニカルグリップ、エンジン、タイヤマネージメント、すべてのエリアだ」


 そしてパワーユニット(PU)単体での序列について、ホーナーは次のように述べた。


「メルセデスが先頭にいることは間違いない。それにホンダとルノーが続いていて、サーキットやコンディションによって、メルセデスとの差が変わっているように思う。そして、フェラーリが最後列にいることは言うまでもない」


 今回のベルギーGPではピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が素晴らしい走りを披露して、ドライバー・オブ・ザ・デーに選出された。ガスリーがレッドブル・ホンダに復帰する可能性はあるのか。


「アレックスも今日はいいレースをしたと思う。攻撃も防御も見事だった。もちろん、ピエールも我々(レッドブル・ファミリー)の一員であり、彼らの活躍を見るのは我々(レッドブル・ホンダ)にとっても楽しみだ」

2020年F1第7戦ベルギーGPのレース後、ピエール・ガスリーを迎え入れるアルファタウリ・ホンダのメカニックたち

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