ホンダ:マルケス「ニューエアロで転倒した。従来のカウルとフィーリングが大きく変わる」/第11戦カタルーニャGP初日
2023年9月2日(土)12時17分 AUTOSPORT web
9月1日、2023年MotoGP第11戦カタルーニャGP MotoGPクラス初日のフリー走行1回目、プラクティスがカタロニア・サーキットで行われた。プラクティスではレプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケスは19番手、ジョアン・ミルは22番手となった。また、アレックス・リンスの代役として参戦しているイケル・レクオーナ(LCRホンダ・カストロール)は、21番手となっている。
今大会は、スペイン人ライダーであるマルケスとミルにとって母国GPとなる。マルケスは、初日からスペシャルヘルメット、グローブ、ブーツを身にまとって走行を行っていた。また、前戦の第10戦オーストリアGPから使用している新エアロパーツだが、マルケスとミルのふたりが今大会でも継続してテストを行っている。
午前のFP1では、マルケスは従来のモデルとアップデートされたカウルの比較テストから始めていたようだ。序盤に1分41秒448をマークすると、中盤から終盤にかけてはユーズドタイヤで周回を重ねていた。残り5分を切った頃、5コーナーでスリップダウンを喫してしまい、それ以上のタイムアップは図れず21番手で終えた。プラクティスでは、序盤から中盤は1分42秒台でラップを刻んでいたが、終盤に1分40秒249まで縮め、ホンダ勢最上位となる19番手で終えている。
ミルは、初日はフライングラップを行ったときのフィーリングを向上させるセットアップに専念していたようだ。FP1の序盤に1分41秒894をマークするも、21番手からなかなか順位を上げられずにいた。しかし、セッション終盤にフロント、リヤともに新品のタイヤでアタックをし、0.555秒縮めて17番手となった。続いてプラクティスでは、自己ベストをわずかに更新する1分41秒013をマークするが、最下位の22番手にとどまった。
引き続き代役を務めるレクオーナは、FP1では1分41秒925をマークして22番手となった。午後のプラクティスでは早々に1分41秒679をマークし、自己ベストを更新。さらにセッション中はセットアップに専念しながら周回を重ね、終盤にはラストアタックで1分40秒895までタイムを縮めて、21番手につけた。
■マルク・マルケス(プラクティス:19番手)
「今日は自分自身の走りに集中できた。マシンのフィーリングも悪くはなかったけれど、ニューエアロを試したときに、オーストリアと同じミスをおかし、転倒してしまったんだ。従来のカウルとニューカウルではフィーリングが大きく変わるから、その変化を感じ取らなくてはならなかった。午後のプラクティスではベースセッティングとペースに取り組んだよ。明日の目標は、ベストを尽くし、作業を続けることだ」
■ジョアン・ミル(プラクティス:22番手)
「モンメロはいつもグリップが重要になる。コーナーがとても長くて、スロットルワークでスピンをコントロールしなければならないからだ。今年、これが最も取り組んできた課題で、今週末は難しいと予想していたよ。明日も引き続き、この課題の解消に取り組んでいかなければならない。今日はマシンのセットアップに多くの時間を費やしたんだ。明日の目標は、もっとプッシュできるようにフィーリングを向上させることだね」
■イケル・レクオーナ(プラクティス:21番手)
「タイムシートの順位はともかく、他のホンダ勢と同じスピードとペースをキープできているのは満足しているよ。今週末の僕の使命と目標は、できるだけチームを助けることだね。グリップに苦労しているので、一歩前進するための解決策を見つけたいと思っているよ」