「なぜ私だけ無事だったのか」世界陸上で日本人選手に吹いた“逆風” 金メダル獲得の北口榛花が訴えた「NOと言える必要性」

2023年9月2日(土)11時30分 ココカラネクスト

世界陸上で金メダルを獲得した北口。その快挙の裏では思わぬ騒動を目の当たりにしていた。(C)Getty Images

 今夏に世界を舞台に躍動した日本人アスリートの“意味深”なSNS投稿が話題となった。

 日本時間9月1日の19時ごろに、今年8月にブタペストで行われた世界陸上の女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花(JAL)が自身のX(旧ツイッター)を更新。「なぜ私だけ無事だったかわからないですが、強くNOと言えることの必要性を再確認しました」という文章を記した。

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 説明が一切なかったために、投稿を確認したファンから「なにかトラブルに巻き込まれたのではないか」といった不安げなコメントが相次いだ。しかし、彼女はおよそ7時間後に改めて「強くNOと言えることの必要性を再確認した」という理由を投稿した。

「世界選手権で規定内ピンを使っていたにも関わらず、試合前のチェックでなぜかコントロールに引っかかり、直前でピンを変えさせられ、しかも手でつけられるということが、他の日本人女子選手たちに起きたからです。私は同じピンでしたが、変えられませんでした。オフィシャルでも人間なので違うと思ったらNOとその場で抗議しなくてはならないと感じました」

 世界陸上では、最終投てきで66メートル73を記録して4位から奇跡の大逆転。日本女子では全種目を通じて26年ぶりとなる金メダルを獲得していた北口。日本を沸かせた舞台裏では、他の日本人選手がまさかの形で影響が出ていたという。

 彼女は、さらに記している。

「実際に救済はありませんでしたし、前にチームメイトが槍の着地の2-3メートル前を測られた時も、試合後抗議しても救済はありませんでした。救済があったと私が知ってるのは、スタジアムのワイヤーにぶつかってやりが落ちてきた選手が一度救済されてる時はありました。これから海外で試合することも多いので備忘録として呟きました。あまり事実は共有されていないので、今後誰にでも起こる可能性があると思いました」

 海外で戦ううえでの気を付けるべき事象を明かした北口。彼女の提唱した言葉には、「声をあげることはほんとに必要」「この事実はもっと知られるべき」といったファンのコメントが寄せられている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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