精彩を欠いたチェルシーが今季初の無得点…エランガ弾に沈みN・フォレストに敗れる

　プレミアリーグ第4節が9月2日に行われ、チェルシーとノッティンガム・フォレストが対戦した。

　今夏に大幅な戦力の刷新を実施したチェルシーは、開幕から3試合を終えた段階で1勝1分1敗のスタートとなっている。8月30日に行われたカラバオ・カップ（リーグカップ）2回戦ではウィンブルドンに先制を許しながらも2−1で逆転勝利を飾り、公式戦2連勝と良い雰囲気で今節を迎える。一方、ノッティンガム・フォレストは第2節シェフィールド・ユナイテッド戦こそ2−1で制したものの、残る2戦はアーセナル、マンチェスター・ユナイテッドと強敵相手に黒星を喫した。カラバオ・カップ2回戦でもバーンリーに敗れ、敗退が決定。敵地でチェルシーを破り、重苦しい雰囲気を打破したい。

　チェルシーはチアゴ・シウヴァ、エンソ・フェルナンデス、ラヒーム・スターリングらがスターティングメンバーに並んだ。一方、ノッティンガム・フォレストはセルジュ・オーリエ、モーガン・ギブス・ホワイト、タイウォ・アウォニイらが先発に名を連ねた。

　試合は立ち上がりからチェルシーがボールを握り、スターリング、コナー・ギャラガー、ベン・チルウェルらがフィニッシュまで持ち込むシーンを作ったものの、相手を崩し切るには至らない。対するノッティンガム・フォレストは徐々に守備を整えて流れを引き戻すと、31分にはゴール前の混戦からアウォニイがボレーシュート。3試合連続ゴール中のストライカーが強引に右足を振ったが、シュートは枠を外れた。

　前半アディショナルタイムにはニコラス・ジャクソン、E・フェルナンデスがシュートチャンスを得ながらもゴールには至らず、前半はこのままスコアレスで終了。後半に入ると試合が動く。48分、ノッティンガム・フォレストは敵陣でモイセス・カイセドからボールを奪うと、前を向いたアウォニイがスルーパスを送る。抜け出したエランガがGKとの1対1を冷静に制した。前半終了間際にダニーロのアクシデントで急きょ出場していたエランガが早速結果を残し、ノッティンガム・フォレストが先手を取っている。

　ホームで先制を許したチェルシーは62分、チルウェルとギャラガーを下げ、ノニ・マドゥエケとマンチェスター・シティから新たなに加わったコール・パルマーを送り出す。68分にはE・フェルナンデスのスルーパスからジャクソンが決定機を迎えたが、オフサイドと判定されている。

　終盤に差し掛かった84分にはチェルシーにビッグチャンスが到来。パルマーからのスルーパスに反応したスターリングがペナルティエリア右を縦に破り、マイナス方向へ折り返す。走り込んでいたジャクソンは押し込むだけだったが、シュートはクロスバーの上へ外れた。

　試合はこのままタイムアップ。チェルシーは地の利を生かすことができず、今季初の無得点で第2節ウェストハム戦以来2試合ぶりの敗戦に。今季ホームゲームに限定すると初黒星を喫した。一方、ノッティンガム・フォレストは“ビッグ6”との3戦目で白星を手にし、今季2勝目を飾っている。

　次節はインターナショナルマッチウィークを挟んで2週間後の開催となる。チェルシーは17日に敵地でボーンマスと対戦。一方、ノッティンガム・フォレストは18日にバーンリーをホームに迎える。

【スコア】
チェルシー　0−1　ノッティンガム・フォレスト

【得点者】
0−1　48分　アンソニー・エランガ（ノッティンガム・フォレスト）