バニャイア、A.マルケス両者の言い分「速いスピードで前に出ていた」「1メートルは空けるべき」/第12戦アラゴンGP
2024年9月4日(水)20時13分 AUTOSPORT web
9月1日、スペインのモーターランド・アラゴンで開催された2024年MotoGP第12戦アラゴンGP MotoGPクラスの決勝レースで、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)とアレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)が接触転倒を喫してふたりともにリタイアした。レース後、両者はMotoGP.comのインタビューでクラッシュについて意見を述べた。
このアクシデントは18周目(残り6周)に起きた。12コーナーでアレックス・マルケスがワイドになり、バニャイアがインを刺してオーバーテイクを仕掛けたが、ラインが交錯して13コーナーでふたりともに転倒を喫して、リタイアした。
ふたりに怪我がなかったことが不幸中の幸いだが、レース後には両ライダーへこのクラッシュについて聞き取りが行われ、FIM MotoGPスチュワードはペナルティを与えない判断を下した。バニャイアとアレックス・マルケスがクラッシュについて語った意見は以下の通りだ。
■フランセスコ・バニャイア
「今週末は全体的に忘れたい。ここ数年で最悪の週末のひとつだから。何が起こったかは明らかだ。(マルケスが)ワイドになり、僕はもっと速いスピードで前に出ていて、あのコーナーではラインを閉じることなく進入した。なぜなら、彼がそこにいることを知っていたから。僕のスピードは何の問題もなく彼を追い抜くのに十分だった。そして、コーナーに入ったとたん、彼のエンジン音が聞こえた」
「彼はスロットルを開けていたので、接触(する位置)に到達しようとしていた。また、彼のデータを見たかったけど、彼はクラッシュするまで、スロットルを60%〜40%開けたままだった。これはライダーとしては非常に奇妙だと思う。僕の意見では、彼がそれをやったことはあり得ない。方向転換する前に、すでに彼の前にいたので、よくない」
■アレックス・マルケス
「今週末の終わり方が悲しい。スプリントはかなり強かったし、決勝もベストのレースをしようと、ミスをしながらも安定しようとしていた。トラックがとても滑りやすかったから、みんなと同じように小さなミスをした」
「12コーナーで少し外れてしまったけど、戻ってきたとき本当にコースアウトしたわけではなく、コース上にいた。13コーナーに入っただけだが、彼が来るとは思っていなかった。彼が見えなかった。それで一緒にクラッシュした」
「つまり何もできなかった。彼が見えなかったし、誰かが来ているのも見えなかった。彼はイン側にかけてラインをかなり狭めていた。それで終わった」
「レースでは起こり得ることだと私は思う。アウト側から来たら、少なくとも次のラインまでラインを閉じることはできない。イン側のライダーのために1メートルは空けるべきだ。これは僕たちが何度も目にしてきたコーナリングであり、今日起こったことは何も変わらないので悲しい」
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