まさに「和製アルトゥーベ!」巨人・浅野翔吾をドラフト1位指名した巨人スカウトの「眼」

2024年9月4日(水)18時0分 ココカラネクスト

浅野は3日のヤクルト戦で4打数1安打。好プレーも見せた(C)産経新聞社

 「救世主」の名に相応しい大活躍と言えるでしょう。

 2022年の巨人ドラフト1位・浅野翔吾が覚醒の時を迎えました。1軍昇格のきっかけはチームにとって大打撃となるアクシデントでした。8月11日の中日戦で、途中加入ながら中軸を託されていた助っ人のエリエ・ヘルナンデス外野手がセンターの守備で、左手首を骨折。急遽、浅野に白羽の矢が立ったのです。

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 すると8月にイースタンで打率.462と当たっていた好調そのままに、1軍の舞台でも躍動。8月の月間打率は46打数16安打の打率.348、3本塁打、11打点と打ちまくり、見事にヘルナンデスの穴を埋めたのです。

 巨人担当歴のある記者は言います。

「球場別では東京ドームでの相性が良く、10試合で打率.364、2本塁打、10打点とよく打っています。首位を走る広島を相手に12打数5安打の打率.417と好成績を残しているのも、好印象と言えるでしょう」

 そんな浅野ですが、高校通算68発の大砲として、2022年夏の甲子園では高松商のリードオフマンで8強進出に貢献。プロのスカウト陣から注目を集めます。

 何球団の競合になるのか注目されましたが、ふたを開けてみれば巨人と阪神の「一騎打ち」となったことも記憶に新しいです。

 前述の記者は言います。

「身長171センチと、野球選手としては比較的小柄なことで、スカウトの間では『これ以上の伸びしろはないのでは』という評価もあったことは事実です。その中でも巨人は身長は関係なく、将来の上位打線を任せられるという判断のもと、水野雄仁スカウト部長が惚れ込み、当時の原辰徳監督に1位指名を推したとの話です。外した阪神は即戦力の逸材として外れ1位で中央大の強打者・森下翔太を指名して、主力打者として活躍していますから、お互いにいいドラフトだったと言えるでしょう」

 確かにプロ野球選手にとって、身体のサイズは才能の一つ。しかしそこに眼が行きすぎてしまい、打者としての能力を過小評価してしまうとなれば、本末転倒です。

「そういう意味では、浅野選手には『和製アルトゥーベ』を目指して欲しい。身長168センチと小柄ながら、パンチ力にもあふれるアストロズの『小さな巨人』です。背の低い子供たちにも、夢を与えられる存在になって欲しいですね」(前述の記者)

 そのバットから目が離せません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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