ニューカッスルで出番減のトリッピアー、新天地を求める可能性は? トルコ勢が関心を示す

2024年9月4日(水)0時45分 サッカーキング

ニューカッスルでは出場機会が減少するトリッピアー [写真]=Getty Images

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 ニューカッスルに所属する元イングランド代表DFキーラン・トリッピアーは、2024−25シーズンをどのクラブで過ごすこととなるのだろうか。

 現在33歳のトリッピアーは、かつてトッテナムやアトレティコ・マドリードで活躍し、2022年1月にニューカッスルへ完全移籍で加わった。加入直後はケガに苦しめられたものの、2022−23シーズンからは不動の右サイドバックに定着しており、クラブにとって21シーズンぶりのチャンピオンズリーグ(CL)本大会出場に貢献。イングランド人DFジャマル・ラッセルズの不在時にはキャプテンマークを託されており、ここまで公式戦通算94試合出場4ゴール21アシストを記録するなど、名実ともに中心選手として君臨している。

 今夏にはイングランド代表の一員としてEURO2024を戦い、決勝を除く6試合にスタメン出場。同大会を最後にイングランド代表からの引退を表明したが、国際Aマッチ通算54試合出場1ゴールを記録し、FIFAワールドカップとEUROに2大会連続で出場するなど、国際舞台でも活躍を続けた。

 そんなトリッピアーは、2024−25シーズンに入ってから、ニューカッスルで出場機会が限定されている。17日に行われた今季のプレミアリーグ開幕節のサウサンプトン戦(○1−0)では、21歳のイングランド代表DFティノ・リヴラメントが右サイドバックで先発の座を射止め、トリッピアーに出番は訪れず。同試合の後、『スカイスポーツ』や『アスレティック』など複数の現地メディアによって、トリッピアーが今夏の退団を模索していると報じられたが、エディ・ハウ監督は「引き続きクラブから非常に高く評価されている。状況はいつも通りだ。多くの話が出てきて驚いているよ」などと語り、移籍の噂を一蹴していた。

 だが、プレミアリーグ第3節終了時点で、トリッピアーに与えられた出場機会は第2節ボーンマス戦(△1−1)の約30分間のみ。29日に行われたカラバオ・カップ2回戦のノッティンガム・フォレスト戦(○1−1/PK戦:4−3)はキャプテンマークを巻いてスタメン出場したものの、依然として“ファーストチョイス”はリヴラメントだ。

 今回、イギリスメディア『スカイスポーツ』が報じたところによると、依然としてトリッピアーの去就は不透明だという。ハウ監督の言葉にもあったように、ニューカッスルはチーム内の重要なリーダーであるトリッピアーの残留を望んでいるとのこと。トリッピアー自身も退団を強く希望しているわけではないものの、出場機会の少なさに不満を抱いていることは事実で、他クラブからのオファーに耳を傾ける準備が整っているようだ。

 ヨーロッパの主要リーグの移籍市場は既に閉幕しているが、現時点で移籍市場が開いているリーグも少なくはない。今回の報道によると、フランス代表MFエンゴロ・カンテや元同FWカリム・ベンゼマらを擁するサウジ・プロフェッショナルリーグ(SPL)のアル・イテハドが獲得に向けて動いていたようだ。しかし、SPLの移籍市場も9月2日をもって閉まったため、獲得は実現していなかった。

 トリッピアーに興味を抱いているのはサウジアラビアのクラブだけでなく、現在はフェネルバフチェ、ベシクタシュ、エユプスポルといった“トルコ勢”が獲得に向けた動きを本格化させている模様だ。スュペル・リグ(トルコ1部リーグ)の移籍期限は9月13日まで。それぞれのクラブは買い取りオプション付きのレンタル移籍を検討しており、トリッピアーの年俸の大半を負担する準備もできているという。

 果たして、トリッピアーはどのような決断を下すのだろうか。今後の動向に注目が集まっている。

サッカーキング

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