エリキ負傷の町田、アデミウソン獲得内定に賛否「G大阪時代の飲酒運転が…」

　J2リーグ首位のFC町田ゼルビアは5日、かつて横浜F・マリノスやガンバ大阪でプレーしていたブラジル人FWアデミウソンの獲得内定を公式発表。負傷離脱中のブラジル人FWエリキにかわるストライカーとして期待される一方、G大阪時代の酒気帯び運転が再びクローズアップされている。

　町田は黒田剛監督のもと、今季ここまでJ2リーグで好調を維持。しかし得点源のエリキが先月19日の清水エスパルス戦で負傷交代すると、左膝前十字靭帯断裂、外側半月板損傷、内側側副靱帯損傷と診断。全治8か月と今季中の復帰は絶望的であるだけに、前線の補強が急務となっていた。

　Jリーグの追加登録期限終了間近でのアデミウソン獲得に、X（旧ツイッター）上では「活躍を期待しています！」「また日本でプレーが見られるのが嬉しい」と同選手のJリーグ復帰や町田加入を歓迎するコメントが寄せられている。

　ただアデミウソンはG大阪在籍時の2020年、クラブ施設へ向かう際に酒気帯び運転で交通事故を起こすと、道路交通法違反等の容疑で書類送検。同年12月にG大阪を契約解除により去っていた。

　それだけに「複雑な心境だな」「Jリーグ復帰できるのは、腑に落ちない」「飲酒運転していた選手だ」「物議を醸しそうな移籍」と否定的な声も。それでも「外野がなんか言ってるけど気にするな」「周りの雑音は結果で吹き飛ばしましょう」とアデミウソンを後押しするファン・サポーターもいる。

　アデミウソンはG大阪退団後、中国の武漢三鎮でプレー。加入1年目の2021シーズンから2部リーグで11ゴール5アシストをあげるなど1部昇格に貢献。昨季も中国1部で11ゴール4アシストと結果を残してリーグ優勝を成し遂げたが、今季はリーグ戦7試合のスタメン出場で4ゴール1アシスト。7月下旬から出場機会を失うと、先月28日に武漢退団が正式決定していた。

　なお本人は町田の公式サイトを通じて「私は日本にいた時に、過ちをおかし、私を信頼し応援していただいた全ての皆様の期待を裏切ってしまいました。本当に申し訳ございません。今回、再び日本でプレーをできるチャンスを頂き、皆様の信頼を得るために、ピッチ内外で全力を尽くすことをお約束します」と、G大阪時代の出来事について謝罪している。