“新生バレンシア”の胎動…ガットゥーゾ監督が心境明かす「とにかく今は、努力し続ける」

2022年9月5日(月)11時42分 サッカーキング

チームの可能性に言及したガットゥーゾ 監督 [写真]=Getty Images

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 バレンシアを率いるジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が、4日に行われたラ・リーガ第4節ヘタフェ戦を振り返った。同日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 今夏に就任したガットゥーゾ監督の下、始動したチームはラ・リーガ開幕節ジローナ戦以降、勝利に見放されていた。迎えた4日、第4節でヘタフェと対戦。バレンシアは7分、DFトニ・ラトのゴラッソで幸先よく先制すると、14分にFWサムエウ・リーノ、16分にはFWサム・カスティジェホが決めて、3点のリードを奪う。さらに、攻撃の手を緩めないバレンシアは、MFニコ・ゴンサレスとFWウーゴ・ドゥロがゴールネットを揺らす。その後、1点を返されたものの、バレンシアは5−1で快勝し、『メスタージャ』で今季2勝目を飾った。

 まず、ガットゥーゾ監督は「ちょっと怒っている。失点をしたし、パスミスもあった…イライクス(・モリバ)のレッドカードにも。常に(アディショナルタイムを含めた)100分間、集中してプレーしなければならない。(2004−05シーズンCL決勝)リヴァプール戦では、3−0でリードしていた状態から、負けたことがある」と戒め。その一方で「いつも言っているけど、チームのトレーニングに対する取り組みが素晴らしく、信じられないようなメンタリティを持っている。勝ち方については満足しているんだ」と試合を振り返った。

 ラ・リーガ第3節終了時点で、総得点数が『1』と決定力不足に泣かされてきたガットゥーゾ監督。迎えた第4節では、これまで鳴りを潜めていた攻撃陣が爆発し、“マニータ”となったことについて、ガットゥーゾ監督は「昨日、ここまで1点しか取れていないことについて聞かれたけど、気にしてなかった。チームは、ラ・リーガで4番目となるポゼッション率を記録している。問題があったのはゴール前で、それは時間が経てば改善されるに違いないと思っているから。にも関わらず、ネガティブな意見が多いよ。特にアトレティコ・マドリード戦で負けて以降ね」と吐露。続けて「歴史あるチームにいることは分かっているけど、今はあの頃とは違う。私たちがやるべきことは仕事し、選手と一緒に戦うこと。試合に負けたからといって、批判ばかりしている場合ではない」と過去の栄光に敬意を示しつつも、チームは“今を戦っている”と強調した。

 最後に、ガットゥーゾ監督は「1試合1試合を大切にしなければならない。7位以内を目指しているけど、今はまだチームの準備ができていない。だからこそ、このまま成長し、向上していけば…。クオリティは備わっているからこそ、その場所に到達できると思う」と披瀝。また「就任から2カ月で、チームがここまでのパフォーマンスを発揮するとは思っていなかった。とても幸せだけど、私たちは美しくもないし、醜くもない。とにかく今は、努力し続ける」と“新生バレンシア”はまだ、始まったばかりであると口にしている。

サッカーキング

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