「もう一段階も二段階も上へ」 冨安、板倉とのCBコンビに意欲「妥協せず、要求し合って」

2023年9月6日(水)6時36分 サッカーキング

ドイツ戦に向け、トレーニングする冨安 [写真]=Getty Images

写真を拡大

 日本代表は5日、国際親善試合のドイツ代表戦(9日、ヴォルフスブルク/ドイツ)、キリンチャレンジカップ2023のトルコ代表戦(12日、ヘンク/ベルギー)に向けた練習2日目を実施。26名全員が参加しつつ、日曜日に試合を行った選手たちは軽めの調整を行った。

 負傷もあって、日本代表はFIFAワールドカップカタール2022以来の招集となったアーセナル所属のDF冨安健洋は、「自分のチームでやってるものと整理しつつ、個人的に僕の中での整理というか、何ができるのかの整理も含めて、練習からトライしていきたい」とコメント。「ワールドカップでは勝ちましたけど、主導的でないやり方での勝利だったので、よりリアリスティックになったというか。なのでトライすべき場だと思いますし、主導権を握りながらゲームを進めることができればいいと思ってるので。今回はいつもよりも準備期間が長いので、より練習中にすり合わせができると思いますし、最大限の準備して、もちろんしっかり勝ちにこだわって、主導権を握って勝つことができれば、いいものになると思います」と、ドイツ戦の展望を話した。

 今シーズンからアーセナルにはドイツ代表FWカイ・ハフェルツが加入。同僚との対戦も想定されるが、多少の情報交換はした様子で、「本当かどうかはわからないですけど、どのシステムでやっているかを聞いて、『4−3−3』と。それは彼がやりたいだけかもしれないし、でもいろいろなフォーメーションをやっていると。(守備が)3枚もやるし。彼自身のベストポジションは9番ではなく10番と言っていたので。そればかりはわからないですけど、練習中でも試合でもクオリティーを発揮しますし、いい選手なのは間違いないので、しっかりと警戒しつつ、いいゲームにしたいと思います」と、アーセナルではインサイドハーフ、ドイツ代表ではトップに入ることが多い同僚への警戒感を示している。

 自身は昨シーズン、思うようなシーズンを過ごせたとは言えず。ワールドカップ本大会は負傷からギリギリ回復した状態で臨み、シーズン終盤にはチームから離脱もした。「難しい1年でした。今までのサッカー人生で一番タフな1年であったのは間違いない」と話し、「そこからどう戻ってくるかは、ケガもそうですし、サッカーの面は本当に要求が高いので、その中でもちろん自信を失う時期もありました。いろいろなことを考えましたけど、このシーズン、アーセナルでやることは決まったので。しっかりとその要求が高い中で、応えられるようにやるだけだと思っています」と、今シーズンの反転攻勢を誓った。

 アーセナルでは現在、左サイドバックでの出場が多いが、日本代表ではセンターバックでの起用が想定される。板倉滉とは東京五輪のチームメイトでもあったが、板倉はボランチ起用が中心で、センターバックでコンビを組むとなれば、改めてプレーが注目される。「ずっと前から『ゆくゆくは僕と滉くんで組んでやらないといけない』とお互いに話していました。その中で、僕のケガで組むタイミングがなかったですが、いい意味で遠慮せずに高いリクエストをお互いし合いながら、それができると思っています。お互いに妥協をせず、要求し合ってやることができれば、もう一段階も二段階も上のレベルに、ディフェンスだけではなくチーム全体で上がれると思うので、遠慮せず引き出しあってやっていけたらいいと思います」と、高め合いながら、日本代表をけん引する覚悟を示している。

サッカーキング

「要求」をもっと詳しく

「要求」のニュース

「要求」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ