帰ってきて!今こそ頼りたい柏OB選手3選【J1リーグ2023】

2023年9月7日(木)19時0分 FOOTBALL TRIBE

酒井宏樹(左)クリスティアーノ(中)瀬川祐輔(右)写真:Getty Images

2023明治安田生命J1リーグの残留争いも熾烈なものになりそうだ。第26節までが終了した時点で柏レイソルは16位。J2への自動降格となる最下位(18位)にいる湘南ベルマーレとの勝ち点差は僅か5だ。昨季は7位フィニッシュと1桁順位で終えた柏だが、今季は残留争いを余儀なくされている。


柏は今年5月に長くチームの指揮を執ってきたネルシーニョ監督を解任。井原正巳ヘッドコーチが新監督となり指揮を執っている。補強の効果もあってか失点数はリーグでも中位レベルで、決して楽観視はできないものの、残留争いに巻き込まれるほどの悪い数字ではない。しかし、得点数がここまで23得点とリーグワースト2位。もちろん攻撃陣だけの問題ではないが、今夏に得点力不足を解消するための即戦力が補強されなかった点には疑問が残る。


ここでは、そんなチーム状態だからこそ帰ってきて欲しい、かつて柏に所属していて現在も国内で活躍中の現役OB選手を3人紹介していく。




DF酒井宏樹(柏レイソル所属時)写真:Getty Images

酒井宏樹(浦和レッズ)


柏レイソル所属:2009-2012


2023年9月現在は浦和レッズでキャプテンを務めるDF酒井宏樹。2012年に海外挑戦を果たす前までは、アカデミーからトップ昇格を果たした生粋の柏選手だった。当時からフィジカルの強さと鋭く正確なクロスには定評があった酒井だが、長い海外挑戦と日本代表での活動経験を経た現在、それら全てがレベルアップしており、更に、機を見た攻撃参加やゴールへの嗅覚など、日々洗練され続けていると思わせるプレーも数多く見せている。


柏は今夏、浦和レッズよりDF犬飼智也を期限付きで獲得。DF古賀太陽を中心に比較的若い世代が主軸となっていた守備陣にベテランが加わったことで、ゴール前には一層堅さが出たと言えよう。また、サイドバックには冬の補強で獲得したDF片山瑛一がおり、今季は右サイドの主力として活躍。神出鬼没なポジショニングでゴールを奪うなど、新加入選手の中でも結果を残している。


しかし、攻撃面に課題のある今の柏においては、より前方でクロスやシュート、突破力を発揮できる選手が求められている。FW細谷真大やMFマテウス・サヴィオら、前線で時間を作れる存在が複数いるからこそ、サイドを有効利用できるかどうかは攻撃の厚みに直結する。それゆえに、酒井ほどのプレースキルと状況判断力のある選手がいればと感じてしまうのも無理はないだろう。


MF瀬川祐輔(柏レイソル所属時)写真:Getty Images

瀬川祐輔(川崎フロンターレ)


柏レイソル所属:2018-2021


現在川崎フロンターレに所属するMF瀬川祐輔も、柏のファンやサポーターから帰還を望む声が多そうな選手の1人だ。柏に所属していた2018年からの4シーズンでは毎シーズン得点をマーク。特に2019年には40試合に出場し、8ゴール11アシストと攻撃を牽引する存在としてJ2優勝とJ1復帰に大きく貢献した。


川崎への加入初年度となる今季の瀬川は、残念ながら途中出場が多い。しかし、リーグ戦では5ゴールを挙げており、やはり攻撃での貢献が光る。特にエリア内でのポジショニングは抜群だ。こぼれ球への反応も早くシュートも正確なため、相手守備陣からすれば、明確にクリア出来なければ失点を覚悟しなければならないほどの圧倒的な存在感を放っている。


今季開幕前、柏はモンテディオ山形からMF山田康太を獲得。得点力やアタッキングサードでのアイデアを求めての補強と考えられる。しかし、チームへのフィット感の遅れか、ここまではノーゴールと数字を残せていない。直近は先発での出場機会を増やしつつあり、これからという見方もできるが、チームの置かれている状況を考えれば待っている余裕が無いことも事実。だからこそ即戦力として、何よりも欲するゴールに直結する働きができる瀬川の帰還が望まれるのも不思議ではない。




FWクリスティアーノ(柏レイソル所属時)写真:Getty Images

クリスティアーノ(ヴァンフォーレ甲府)


柏レイソル所属:2015-2021


2015年に一時期限付きで柏に加わり、翌2016年の6月以降は2021年までの長きにわたって柏レイソルを支えたFWクリスティアーノ。今夏、V・ファーレン長崎から古巣であるヴァンフォーレ甲府へ期限付き移籍を決め、J1昇格を目指すチームで奮戦している。柏時代に奪ったリーグでのゴール数は73。特に2019年にはJ2で19ゴール18アシストと40近いゴールに絡み、1年でのJ1復帰を成し遂げる原動力となった。


出場時間は今季に入り落ちたが、途中出場から2ゴールを挙げるなど出れば怖い選手であることに変わりはない。甲府復帰後も早速アシストをマークし、自身の健在ぶりを示す活躍を見せている。中央でもサイドでも、攻撃的なポジションであれば複数高いレベルでこなせるのも大きな魅力。強烈なミドルシュートもあり、間違いなく攻撃に厚みを持たせてくれる存在だ。


ベテランDF犬飼智也の補強により、守備陣の安定は図れた柏。同様に、攻撃にも頼れるベテランをと願う声が聞こえても不思議はない。そんな柏にとって頼れる攻撃的なOB選手と言えばクリスティアーノだろう。後半戦を勝ち上がるために、彼の復帰を望むのも当然ではないだろうか。

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