D’station Racingが『ル・マン・バーチャルシリーズ』に参戦。世界への挑戦の場を提供

　9月7日、ル・マン・バーチャルシリーズは9月25日からスタートする2021年シリーズの参戦エントラントを発表した。WEC世界耐久選手権など、リアルのスポーツカーレースで活躍するレーシングチームやメーカー、ヨーロッパの有力eスポーツチームが名を連ねるなか、日本からWECにもフル参戦するD’station Racingが挑戦することになった。

　このル・マン・バーチャルシリーズは、新型コロナウイルス禍の2020年にもバーチャルでル・マン24時間が行われたが、その流れを汲み行われるもの。レーシングシミュレーターのrFactor2（アールファクター2）を使い、9月25日からバーチャルのモンツァ、スパ、ニュルブルクリンク、セブリングとWECに縁があるレースを舞台にシリーズを戦う。最終戦は2022年1月にル・マン24時間を舞台に争われる。

　シリーズはFIAのドライバーライセンスを保持するプロレーシングドライバー、およびeスポーツドライバーがタッグを組み戦い、ル・マンを運営するACOフランス西部自動車連盟、WECのプロモーターの協力のもと、賞金総額25万USドル（約2750万円）と高額賞金が用意される。

　そんなシリーズには、WECに実際に参戦するチーム、メーカー、さらにeスポーツ界のトップチームが多数参戦するが、日本からはリアルのWECに参戦しているD’station Racingが参加することになった。ドライバーについてはまだ未定だが、チームのマネージングディレクターを務める藤井誠暢は「将来的には出場選手のオンライン選考会等も視野に入れたい」と、誰もが世界の舞台と戦うチャンスがあると語った。

「2021年/22年ル・マン・バーチャルシリーズへの正式エントリーを発表でき大変嬉しく思います。多数のマニュファクチャラー系のeスポーツ強豪チームが参戦し、世界のトップレーシングドライバーやeスポーツドライバーがしのぎを削って争う同シリーズへ、日本のチームとしてD’station Racingが挑戦できることに興奮しています」と藤井。

「モータースポーツもレーシングシミュレーターの進化により、リアルとバーチャルの垣根が急速なスピードでなくなってきている新たな時代が既に始まっています。今後、世の中はAI社会が進み、自動運転等も現実化していく未来型の社会が直ぐそこにあるなか、『シミュレーター』や『バーチャル』との関りは必要不可欠です」

「現在、弊チームで独自開発中のシュミレータープラットフォームの構築を進めながら、将来的には出場選手のオンライン選考会等も視野に入れ、誰でも目指すことができ、気軽に挑戦できるeスポーツから才能のある選手が世界へと挑戦できる環境を、D’station Racingおよびチーム母体のNEXUSグループが推進するスポーツ支援活動の一環として提供していきたいと思っております。こちらの活動にも沢山のご声援を宜しくお願いいたします」

　ル・マン・バーチャルシリーズのエントリーリストは下記のとおりだ。

ル・マン・バーチャルシリーズ　エントリーリスト（LMP2）

ル・マン・バーチャルシリーズ　エントリーリスト（LM-GTE）