DF髙尾瑠が覚醒!札幌の3連勝にも大きく貢献

2024年9月9日(月)13時30分 FOOTBALL TRIBE

髙尾瑠 写真:Getty Images

 9月9日現在、第29節までを終えている2024明治安田J1リーグは、優勝争いや残留争いに多くのチームが絡んでおり、混戦を極めている状況だ。優勝争いでは第15節から首位の座を守り続けていた町田ゼルビアが遂に2位へと陥落。猛追をかけていたサンフレッチェ広島が首位を奪回している。


 残留争いに目を向けると、長らく降格圏内に沈んでいた湘南ベルマーレと京都サンガが最近の上り調子により降格圏からの脱出に成功している。対して残留圏ギリギリに留まっていたジュビロ磐田とサガン鳥栖がここ数試合は不調にあえぎ降格圏に転落。一方で直近3連勝と調子を上げている北海道コンサドーレ札幌は第29節の川崎フロンターレ戦に2-0と勝利したことで順位を19位へと上げ、最下位脱出に成功し、残留争いを繰り広げるチームの中で台風の目となっている。


 そんな好調な札幌で、ひときわ輝きを放っている選手がDF髙尾瑠である。開幕当初は札幌の指揮官ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の戦術理解に時間を要し、なかなか活躍することが出来なかった。しかし試合を重ねていく毎に髙尾の活躍が目立つようになる。


 第24節の浦和レッズ戦では接触プレーで流血する怪我を負いながらもフル出場し、身体を張った守備や2アシストでチームの勝利に貢献。第28節の鳥栖戦、第29節の川崎戦と残留を争うライバルチームとの対戦でも、髙尾は2アシストで2試合連続クリーンシートに貢献するなど不況にあえぐチームの中で頭角を現している。


 札幌で主に3センターバックの右を主戦場とする髙尾はDFながら攻撃参加にも積極的。卓越したパスセンスで右サイドを活発化させることが出来るプレイヤーだ。守備でもポジショニングやボール奪取、対人の強さに優れ、札幌の守備の要としてチームに貢献している。今後も髙尾のパフォーマンスが札幌の逆転残留を左右することになりそうだ。


髙尾瑠(たかおりゅう)プロフィール


 1996年11月9日、愛知県知多郡で生まれる。名古屋グランパスの下部組織からスタートし、その後は関西学院大学に所属。大学時代は1年生からレギュラーに抜擢されチームの4冠に貢献した。全日本大学選抜に選ばれるなど当時から大学サッカー界で頭角を現す。


 2019年よりガンバ大阪でプロキャリアをスタート。右サイドバックを主戦とし5年間所属した。2024シーズンから北海道コンサドーレ札幌に完全移籍し、今季はここまで公式戦26試合に出場。4アシストを記録している。

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