巨人がCS圏内に迫るも球界OBは「少しDeNAの方が有利」と見解　一方で菅野智之は「しっかり投げられるようになってきた」

菅野は好投を見せ、今季4勝目を挙げた(C)Getty Images

　9月9日、巨人は中日戦（東京ドーム）に5-0で快勝。これで3位のDeNAに1.5ゲーム差と迫り、逆転でのクライマックスシリーズ（CS）進出に向けて価値のある1勝を手にした。

【動画】プロ初の三塁スタメンでこのプレー！坂本が4回二死二塁からサンタナの強烈な当たりをさばいてアウトにしたシーン

　この試合で先発登板した菅野智之が6回の投球練習中に右手人さし指がつるアクシデントの影響で緊急降板したものの、5回無失点と好投。打線は5回に菅野の先制タイムリー、6回に丸佳浩のソロ本塁打などが飛び出し、中日投手陣から5点を奪った。

　現在セ・リーグ4位の巨人はCS出場圏を狙い、負けられない戦いが続いている。球界OBはDeNAと巨人のCS争いをどのように見ているのか。中日OBで野球解説者の中村武志氏は、YouTubeチャンネル「野球いっかん!」に出演し、両チームのCS争いと巨人のチーム状況について語った。

　中村氏は動画内で、両チームのCS争いについて「どちらも似たような感じで、少し先発投手はDeNAの方が強いのかなという感じ。いずれにしても両チームは打ち合いですよね。少しDeNAの方が有利なのかなと思いますね」と自身の見解を話した。投手陣を比較してDeNAがCS進出に有利と見ているようだ。

　また、同氏は巨人の投手陣についても動画内で言及。9日の試合で好投を見せた菅野については、「復帰戦から見るとしっかり投げられるようになってきたんじゃないかなと。（良い時は）手も足も出ないようなイメージがあるけど、怪我も絡んできて全盛期の菅野ではないことは確かです。ただ、投球の上手さがありますよね」と語った。

　続けて、4位に沈む原因として「巨人の場合は中継ぎ陣が安定しないところがありました」と、シーズン序盤から不安定だった中継ぎ陣を挙げた。「巨人は開幕当初から投手陣が揃っていないというイメージはあった。抑えの大勢も離脱して、ここが一番の誤算でしたね。7回以降に点を取られてひっくり返されることが多い。そこを上回る打線が何点取れるかが勝負なんですけど」と、抑えの大勢の離脱などを今季の誤算と見ていた。

　巨人は課題の投手陣が粘りを見せ、逆転でのCS進出を果たすことができるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]