ダニ・ペドロサ、2レースとも4位に歓喜。バニャイアに迫り「世界王者の走りを研究できた」/第12戦サンマリノGP

2023年9月11日(月)15時11分 AUTOSPORT web

 9月8〜10日、2023年MotoGP第12戦サンマリノGPがミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催され、MotoGPクラスにワイルドカード参戦したダニ・ペドロサ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)はスプリント、決勝ともに4位でチェッカーを受けた。


 ペドロサは、2001年から2018年までロードレース世界選手権に参戦し、現役を引退した2019年よりKTMのテストライダーを務めている。そんな彼は引退後の2021年に第10戦スティリアGPで初のワイルドカード参戦を果たした。


 そして2023は、第4戦スペインGPに2度目のワイルドカード参戦を果たし、今回の第12戦サンマリノGPで3度目となった。今大会の週明け、月曜日にはミサノでテストが行われるため、そのことも兼ねての参加だったようだ。


 そんな彼は、新パーツを導入したマシンに跨り、初日から現役時代を彷彿とさせるような走りを披露して、観衆を沸かせた。プラクティスでは3番手でダイレクト予選Q2進出を果たし、5番グリッドを獲得した。


 スプリント、決勝ではともにスタートからトップ集団に加わり、前年度のチャンピオンであるフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)を追う展開となり表彰台争いに。徐々にギャップを詰めていき、バニャイアのすぐ後方に迫る走りを見せたが、わずかに届かず、スプリントと決勝ともに4位でフィニッシュした。


 ペドロサは、ワイルドカード参戦した3戦全てにおいてポイントを獲得し、今までの2戦を上回る結果となった。現役から一戦を退いた今でも、フル参戦ライダーに劣らない走りで、32ポイントのランキング18位につけている。


 月曜に行われるミサノ公式テストでは、再びテストライダーとして務めを果たすことになる。今大会で得たデータを活かし、2024年シーズンに向けたマシン開発を行っていく。


■ダニ・ペドロサ(スプリント:4位)
「レースにはとても満足している。スタートはヘレスよりも良かったし、1コーナーもいいスタイルで通過できた。序盤からいい位置にいて、ペースを上げることができた。最初の2台が抜け出したのには驚いたけど、ペッコ(・バニャイア)までスピードを上げることができたけど、追い越すことはできなかった」


「スプリントでメダルを逃したことで、唯一プラスになったのは、世界チャンピオンの走りとそのマシンの反応を研究でき、情報を得られたことだ。チームも僕もとてもハッピーだよ」


■ダニ・ペドロサ(決勝:4位)
「最初の数周はリアタイヤの温まりが遅く、特に左側が温まらずに何度か怖い思いをした。でも我慢して、3〜4周でリズムをつかみ始めた。ブラッド(・ビンダー)が転倒したあと、前のグループがなかなか離れていかないのが見えたので、『全力を尽くして追いつこう』と思ったんだ」


「あと少しというところで、また別の『瞬間』があって、危うく飛びそうになった。その差は広がったりどんどん縮まったり、最終ラップにはペッコが苦戦していた。バイクの調子がすごく良かったから、もう1回頑張ったんだ」


「全体的にはまた表彰台に近づいたが、チームのすべての仕事に感謝したい。ハッピーだよ。ここに来られて、表彰台を狙えるチャンスがあるなんて最高だった。4位という結果には、これほど満足したことはない! 昨日と今日の仕事のおかげで多くのことを学ぶことができたし、これから改善を続けていくことに役立つ」

ダニ・ペドロサ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)/2023MotoGP第12戦サンマリノGP スプリント
ダニ・ペドロサ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)/2023MotoGP第12戦サンマリノGP スプリント
ダニ・ペドロサ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)/2023MotoGP第12戦サンマリノGP 予選日
ダニ・ペドロサ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)/2023MotoGP第12戦サンマリノGP 決勝
ダニ・ペドロサ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)/2023MotoGP第12戦サンマリノGP 決勝

AUTOSPORT web

「レース」をもっと詳しく

「レース」のニュース

「レース」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ