レプソル・ホンダ、病み上がりなふたりが無事テスト完了「進むべき方向性の助けになって欲しい」/MotoGP
2024年9月12日(木)9時17分 AUTOSPORT web
9月9日、2024年シーズンのロードレース世界選手権 MotoGPクラスのミサノ公式テストがイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われた。レプソル・ホンダ・チームのルカ・マリーニは総合21番手、ジョアン・ミルは総合22番手で終えている。
同地ミサノで開催された第13戦サンマリノGPでは、ミルが初日から走行を見合わせ、月曜日のテストに向けて早々に欠場を決断していた。さらに、マリーニも決勝日の朝にミルに続いて体調不良が判明し、ふたり揃って欠場となっていた。
体調が心配されていたが、ミルとマリーニともにミサノ公式テストに参加。とはいえ、万全な体調ではないため、やや遅れての走行開始となったようだ。そんな今回のテストでは、新しいRC213Vが持ち込まれるとの噂もあったが、ホンダが持ち込んだのはサイドフェアリングや空力などの新パーツのみだった。
さらにミルの元には、サンマリノGPでワイルドカード参戦したステファン・ブラドルのものと思われるマシンもあり、計3台のマシンがピットに置かれていたという。しかし、体調のことも考慮し、マリーニがそのマシンに乗り込んでいたようだ。
体調が万全ではなかったものの、ふたりは順調にテストメニューを消化。ミルは計57周をこなし、ベストタイムは1分32秒587で総合22番手となった。新しい空力の開発に重点を置いていたマリーニは、計49周を完了して1分32秒502の21番手で終えている。
新パーツとなるサイドフェアリングは、ミルがあまりいい印象を抱いていないようだが、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)は前向きな印象を持っていたという。同じホンダライダー同士で意見が分かれているが、目指すところは同じだ。
第13戦サンマリノGP、そして今回のテストを経て臨む次戦エミリア・ロマーニャGPは、引き続きミサノでの開催となる。ホンダ勢はプライベートテストも実施しているだけに、他チームより走行した機会も多い。まずは体調を万全な状態へと戻し、次戦に向けてマシンもレベルアップできるように準備を進めていく。
■ジョアン・ミル(総合22番手)
「今日のテストでフィーリングは良くなっているが、100%にはまだ程遠いね。けれど、ここ数日の成果を試すには十分だ。空力やエアロダイナミクスをはじめ、いくつかのパーツを試したけれど、とてもタフな一日だったよ」
「いくつかの良いデータも見つかったけれど、今後に向けてさらに多くのことを見つけるためには、まだ作業を続ける必要があると思う。とりあえず休んで回復しに集中し、今はエンジニアたちに仕事を任せる時だね」
■ルカ・マリーニ(総合21番手)
「エンジニアのためにもいくつかのことを試せるように、今日はマシンに乗ることがとても重要だったんだ。正直に言うと、今日は体調があまり良くなかったから、プランを少し制限する必要があった。けれど、午前中にほとんどの作業を終え、午後にもいくつかの作業をこなすことができた」
「体調がベストな状態ではなかったけれど、ホンダがここに持ち込んできた新アイテムの違いを感じることができたし、僕のフィードバックが彼らの進むべき方向性の助けになればと思う。今後に向けてだけでなく、数戦に向けてもいくつかのポジティブな点が見つかったと思っているよ」
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