日本代表、トルコを破り欧州遠征2連勝…伊藤敦樹の初得点に中村敬斗2発、伊東純也がトドメのPK

2023年9月12日(火)23時18分 サッカーキング

伊藤敦樹(15番)のゴールを皮切りに日本が一挙4ゴール [写真]=Getty Images

写真を拡大

 キリンチャレンジカップ2023が12日に行われ、日本代表とトルコ代表が対戦した。

 日本代表にとって9月の欧州遠征2戦目となる試合だ。9日に行われたドイツ代表との一戦では、前半に伊東純也と上田綺世、後半に浅野拓磨と田中碧がゴールを挙げ、4−1と快勝を飾っていた。中2日でベルギーのヘンクへ移動し、トルコ代表と激突する。トルコ代表は8日にEURO2024予選・グループD第5節アルメリア代表戦を戦い、終盤のゴールで1−1のドローに持ち込んでいた。両者は過去に2度対戦しており、日本代表は初対戦となった1997年6月のキリンカップサッカーでは1−0で勝利していたものの、2度目の対戦となったFIFAワールドカップ日韓2002・決勝トーナメント1回戦では0−1で敗れていた。

 3度目のトルコ代表との対戦に向けて、森保一監督はドイツ代表戦から伊藤洋輝を除くスターティングメンバー10名を変更。毎熊晟矢と町田浩樹はA代表でデビューを飾り、堂安律、久保建英、古橋亨梧らも先発に名を連ねた。一方、トルコ代表はアルメリア代表との一戦からスターティングメンバー9名を入れ替え。今夏に5年間を過ごしたレスターからアトレティコ・マドリードへ移籍したチャグラル・ソユンク、フェイエノールトの10番そしてキャプテンとして6シーズンぶりのエールディヴィジ制覇に貢献し、今夏移籍したベンフィカでも背番号10を着用するオルクン・コクチュの2名が連続してスタメンに入り、メリフ・デミラルやハカン・チャルハノールはベンチからのスタートとなった。

 試合は立ち上がりから日本の攻撃陣が躍動。久保を中心にゴールに迫るシーンを作ると、15分に均衡が破れる。右サイドに流れて堂安からのパスを受けた伊藤敦樹が寄せてきた相手を切り返しでかわし、堂安とのワンツーからペナルティエリア手前中央へ侵入。そのまま左足を振り抜くと、強烈なミドルシュートがゴール右上に突き刺さった。日本代表で初のスタメン出場を飾った伊藤敦樹が自らの強みを発揮して代表初ゴール。日本代表が先手を取った。

 続く20分には敵陣低い位置で右サイドからカットインした久保がスルーパスを送ると、ボックス内でボールを引き出した古橋がフィニッシュまで持ち込んだが、ここはゴール左へ外れてしまう。だが、28分には伊藤敦樹が高い位置で相手からボールを奪い返し、日本代表が再び攻撃へ。ペナルティエリア手前から久保が左足で狙うと、無回転の一撃がGKウールジャン・チャクルを襲う。弾き出したこぼれ球を中村敬斗が押し込み、日本代表が追加点を記録した。

 勢いに乗った日本代表は36分、右サイド高い位置に飛び出して相手からボールを奪った毎熊晟矢がフリーでスペースへ前進。相手を引き付けて逆サイドへグラウンダーのボールを繋ぐと、待っていた中村はファーストタッチからDFの股下を通すシュートを沈め、早くも3点をリードした。

 前半だけで3点を失ったトルコ代表は44分、敵陣左サイド中央でフリーキックを獲得すると、コクチュが右足でファーサイドを狙ったボールを供給。走り込んでいたメルト・ミュルドゥルが頭で折り返すと、ゴール方向へ向かったボールがGK中村航輔が弾いたものの、こぼれ球をオザン・カバクに押し込まれた。さらに、こぼれ球を処理しようとしたGK中村がカバクとの接触で右肩を負傷。プレー続行は不可能となり、GKシュミット・ダニエルが送り出された。

 後半に入ると両チームメンバーを変更。日本代表は毎熊、堂安、中村を下げて橋岡大樹、伊東純也、前田大然をピッチへ送り出した、一方のトルコ代表も5名を入れ替えており、デミラル、チャルハノール、ジェンギズ・ウンデルらが投入された。

 55分には日本代表にチャンス。古橋からのスルーパスで右サイド高い位置へ駆け上がった伊東がマイナスへ折り返すと、相手のクリアボールが久保に当たって左ポストに直撃。続く59分には内側のスペースへ絞ってボールを受けた伊東のスルーパスから、古橋が抜け出してシュートを狙ったものの、後ろから戻ってきたカバクのスライディングに阻まれている。

 トルコ代表は61分、伊藤洋輝のトラップが長くなったところを自陣高い位置で回収すると、右サイド開いた位置でボールを受けたウンデルがカットインから逆サイドへ展開。待っていたユスフ・サルがゴールライン際に流れたボールを収め、マイナスへ繋ぐと、ウンデルがペナルティエリア左から左足を振り抜く。ここは谷口彰悟にブロックされたが、こぼれ球をベルトゥ・ユルドゥルムがダイレクトで押し込み、トルコが1点差まで追い上げた。

 勢いを増したトルコ代表はその後も押し込み続ける時間を作り、72分には右から細かいタッチでイルファン・カフヴェジが中央へ切り込み、左足を振り抜いたが、ここはGKシュミットが横っ飛びセーブ。直後にはカフヴェジとのワンツーで右サイド内側のスペースへ侵入したウンデルが逆サイドへ繋ぐと、フリーだったサルが強烈な左足シュートを放つも、再びGKシュミットが立ちはだかった。

 75分にはトルコ代表が右コーナーキックを獲得。チャルハノールが右足で放ったボールを日本代表が跳ね返すと、セカンドボールに反応した伊東が右サイドを独走。スピードに乗った単独突破で敵陣まで侵入すると、中に走った古橋の状況も見つつ、ペナルティエリア内で相手の前に入り、倒されてPKを獲得した。このPKを伊東自ら蹴り込み、苦しい時間が続いていた日本代表が再びリードを2点とした。

 試合はこのままタイムアップ。終盤にかけて苦しい時間もあったが、冨安健洋を投入した守備陣が体を張った守備でこれ以上ゴールを許さなかった。日本代表がドイツ代表との一戦に続き、欧州遠征2連勝を飾った。

 同試合をもって日本代表の9月の活動は終了。次は10月のインターナショナルマッチウィークで活動が予定されており、同13日に『デンカビッグスワンスタジアム』でカナダ代表と、同17日に『ノエビアスタジアム神戸』でチュニジア代表と対戦する。

【スコア】
日本代表 4−2 トルコ代表

【得点者】
1−0 15分 伊藤敦樹(日本代表)
2−0 28分 中村敬斗(日本代表)
3−0 36分 中村敬斗(日本代表)
3−1 44分 オザン・カバク(トルコ代表)
3−2 61分 ベルトゥ・ユルドゥルム(トルコ代表)
4−2 78分 伊東純也(PK/日本代表)

【スターティングメンバー】
日本代表(4−2−3−1)
GK:中村航輔
DF:毎熊晟矢(46分 橋岡大樹)、谷口彰悟、町田浩樹(79分 冨安健洋)、伊藤洋輝
MF:伊藤敦樹(64分 遠藤航)、田中碧;堂安律(46分 伊東純也)、久保建英、中村敬斗(46分 前田大然)
FW:古橋亨梧

トルコ代表(4−1−4−1)
GK:チャクル(46分 バユンドゥル)
DF:ミュルドゥル、カバク、ソユンク(46分 デミラル)、ブルト
MF:エズカン(46分 ユクセキ);サル、ウチャン(46分 ウンデル)、コクチュ(46分 チャルハノール)、カフヴェジ(83分 ユルマズ)
FW:ユルドゥルム


【ゴール動画】日本代表が欧州遠征2連勝!

サッカーキング

「トルコ」をもっと詳しく

「トルコ」のニュース

「トルコ」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ