F1第9戦トスカーナGP予選トップ10ドライバーコメント(2)

2020年9月13日(日)18時28分 AUTOSPORT web

 2020年F1第9戦トスカーナGP予選でポールポジション〜5番手に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。


■スクーデリア・フェラーリ
シャルル・ルクレール 予選=5番手

2020年F1第9戦トスカーナGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 最近Q3に進出できずにいたから、久しぶりにトップ10に入ることができてうれしい。過去2戦、困難な週末を送ってきたが、ようやく光が見えてきてよかった。
 
 このペースがどこから来たかははっきりしない。一貫してベストな状態に持っていくために、それを解明するのはとても重要なことだ。


 このコースの特性が僕らのマシンに比較的合っているのは確かだ。バランスの面で、モンツァやスパで走らせていた低ダウンフォースパッケージよりも、今回の中レベルのダウンフォースのパッケージの方が優れていると思う。モンツァとスパではドライビングに苦労していたが、ここでは多少楽になり、自信を持って走れていることも助けになっている。


 5番手は間違いなく僕らがなし得た最大の結果だ。前の方にいるチームに比べると僕らのパフォーマンスは劣っているけれど、全体的にはバランスに満足できているから、ポジティブに受け止めている。


 後方には、僕らよりも速いかもしれないマシンがたくさん控えているので、難しいレースになるだろう。ティフォシに楽しみを与えつつ、この位置かそれよりも上でレースを終えることを目指す。


■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
アレクサンダー・アルボン 予選=4番手

2020年F1第9戦トスカーナGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)が予選4番手

 力を発揮することができ、とてもいい予選だった。F1マシンで燃料が少ない状態でこのサーキットを走るのは信じられないような体験だ。クレイジーで、息をのむような瞬間がある。今後もこういうコースでレースをしていけるといいね。


 予選4番手はここまでのキャリアで最上位なのでハッピーだ。順調に進歩しているということだと思う。スパはうまくいったし、モンツァではさらによくなった。ここでも今のところまた一歩前進することができたと思う。もう少しタイムを改善する余地はあるけれど、着実によくなってきている。Q3最後のランでイエローフラッグが出なければ、もっといいタイムを出せただろう。


 フリープラクティスの時点では少し自信を失っていたけれど、いくつか変更を施した後、マシンがより理にかなった動きをするようになり、プッシュできるようになった。


 ターン1までが長いので、明日はクリーンないいスタートを決める必要がある。その後は、何のドラマもなく、シンプルで退屈なレースになるといいな。


(予選後の会見で、決勝でメルセデスに挑めると思うかと聞かれ)レースペースを見てみよう。タイヤは皆が予想していた以上に長持ちしている。だからうまくマネジメントすることが重要になる。メルセデスを苦しめることができればいいね。


■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=3番手

2020年F1第9戦トスカーナGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

 チームとして週末を通してとてもいい仕事をしていると思う。最初からマシンはいい状態だったので、そこから調整をしていくだけでよかった。


 予選でのメルセデスとの差はこれまでで一番小さかったので、それには満足していいだろう。後ろとのギャップは今までよりも大きかったしね。


 決勝には大きな期待を抱いている。優勝争いができるかどうかを予想するのはいつだって難しいが、今回は比較的自信があるよ。


 僕らはトップスピードがとても優れており、それはこのコースで有利だと思う。オーバーテイクをするのは簡単ではないだろうが、少なくとも最後の数コーナーは幅広くて長いコーナーだから、前のマシンについていくだけのペースがあれば、いくつか違うラインを試してみることができる。


 ここでレースをするのは初めてだから、戦略の面ではレース中に分かってくる部分も多いだろう。明日は路面温度がかなり高くなりそうなので、タイヤを注視していく。


 メルセデスをオーバーテイクするのは簡単ではないけれど、力を尽くしてチャレンジするよ。このサーキットが大好きだからレースが楽しみだ。


(予選後の会見で語り)ポールポジションをかけて戦えるとは最初から考えていなかった。でも今回は全体的に期待が持てる週末になっている。モンツァでは苦労したけれど、うまく立ち直った。


 幸い今回はマシンの状態が最初からよくて、モンツァとは比べものにならない。Q3ではもう少しいいタイムを期待していたが、最初のランは悪くはなかったもののベストと言えるものではなかった。それで2回目のランはもう少しプッシュしていこうと思った。でも風が強くなって、タイムを更新できるコンディションではなくなったようだ。少しだけタイムを削ることができたし、あともう少し削る余地はあったと思うけど、0.4秒は無理だった。


 どっちみちメルセデスを予選で破ることができるとは思っていなかったし、また3番手に戻れたのだからよかったよ。タイム差も大きくないしね。


■メルセデス-AMG・ペトロナスF1チーム
バルテリ・ボッタス 予選=2番手

2020年F1第9戦トスカーナGP 予選2番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)とポールポジションのルイス・ハミルトン(メルセデス)

 ポールをこれほど僅差で逃したことにがっかりしている。イエローフラッグのために最後のアタックラップを断念しなければならなかった。最後のラップでタイムを削る余地があり、うまくまとめ上げようとしていたところだったが、あのイエローフラッグに邪魔された。


 最初のランはまずまずだったが完璧ではなかったので、次のランに期待していた。でもそのチャンスを失ったんだ。


 ここに来る前には、このコースではオーバーテイクはほぼ不可能だと思っていた。でもフリー走行の間に、コース幅を確認し、コーナーを通過するラインがいくつかあることが分かった。


 だから明日、ルイスに挑み、いい戦いができることを願っている。ターン1までの距離も長いから、どうなるのか注視していこう。


■メルセデス-AMG・ペトロナスF1チーム
ルイス・ハミルトン 予選=ポールポジション

2020年F1第9戦トスカーナGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポールポジションを獲得

 この位置を確保できてとてもうれしい。正直言って厳しい週末を過ごしてきた。ここは挑戦しがいがある素晴らしいコースだ。ターン6、7、8、9は時速275kmから285kmで通過するので、この区間で受けるGは信じられないレベルなんだ。


 ここまでバルテリの方がずっと速かったので、僕は自分の走行ラインやセッティングを改善すべく、裏で懸命に作業にあたってきた。そしてようやくQ3で必要なラップをうまくまとめあげることができた。Q3での2回目のラップでは風が強くなったため、あれ以上速いタイムを出すことはできなかった。でも最初のラップでポールポジションを確保することができたのでよかったよ。


 バルテリは素晴らしい仕事をして、僕に激しいプレッシャーをかけてきた。そういうなかで予選に入ってからペースを発揮することができたのでうれしい。


 明日を楽しみにしている。これほどの高速コースなので難しいレースになるだろうが、だからこそかなり面白くもなるはずだ。

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