「W杯予選で海外組不要」のワケ。日本代表OBがドイツ戦とトルコ戦の差を指摘
2023年9月13日(水)7時15分 FOOTBALL TRIBE
サッカー日本代表「森保ジャパン」は、今月の欧州遠征でドイツ代表とトルコ代表相手に勝利。トルコ戦で解説を担当した代表OBの城彰二氏が、連勝で終えた要因を述べるとともに、今年11月から始まる北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選にむけてのメンバー選考で持論を展開している。
W杯優勝を目標に掲げる日本代表は、日本時間10日未明にドイツ国内で行われたドイツ戦で4-1と快勝。ベルギーに移動して中1日で臨んだトルコ戦では、ほぼ全ポジションで先発メンバーが入れ替わる中でもFW中村敬斗(スタッド・ランス)の2ゴールもあり、4-2で白星を飾った。
城氏はトルコ戦後にYouTubeチャンネルを更新。「欧州開催によって、海外組が移動など負担の少ない中で、良いコンディションを保ったままプレーできた」とドイツ戦とトルコ戦の勝因を挙げた一方で、「(ドイツ戦とトルコ戦の比較で)率直に言えばメンバーの差がある」と指摘。控えメンバーも含めて、全体の底上げが必要との認識を示した。
その上で同氏は、W杯アジア2次予選の代表メンバーについて、以下のようなコメントを残している。
「アジアからのW杯出場枠が多くなったので、海外組を呼ぶ必要はないと僕は思う。Jリーグにもまだまだ良い選手がいるので、国内組をもう少し底上げする意味合いでも、(良いJリーガーの)発掘などをしながら予選を勝ち抜いて、要所要所で海外組を集めて完成度を高めるのがいいかなと思う」
森保一監督は今回の欧州遠征で26名を招集したが、国内組はGK大迫敬介(サンフレッチェ広島)、DF毎熊晟矢(セレッソ大阪)、DF森下龍矢(名古屋グランパス)、MF伊藤敦樹(浦和レッズ)とわずか4名にとどまった。
なお日本代表はアジア2次予選でシリア代表、北朝鮮代表、ミャンマー代表対マカオ代表(1次予選)の勝者と対戦する。北中米W杯では出場国が「32」から「48」に増加。アジア枠も「4.5」から「8.5」に増えたため、今までよりも予選突破のハードルが低くなったことは確かだ。それでも波乱含みのアジア予選であるだけに、日本サッカー協会(JFA)には慎重なメンバー選考が求められる。