先生は片山晋呉? I・J・ジャンが“最強の武器”投入でメジャーVに王手

2024年9月14日(土)18時23分 ALBA Net

I・J・ジャンはミニなあいつを入れて首位に浮上(撮影:上山敬太)

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<日本シニアオープン 3日目◇14日◇千葉カントリークラブ・川間コース(千葉県)◇6811ヤード・パー71>

トータル2アンダー・11位タイで3日目を迎えたI・J・ジャン(韓国)が6バーディ・1ボギーの「66」とこの日のベストスコアタイをマーク。トータル7アンダーのの首位に並んで最終日を迎える。


前半はイーブンパーで折り返したが、「パターがよく入った」と予選ラウンドに比べてパッティングが好調。後半はバーディラッシュを見せた。「フェアウェイキープも大事だけどパターが入ってくれないと。流れがよくなったよ」と後半のチャージを振り返る。

さらに、今週は新しい武器を投入している。「ミニドライバーを使っている。フェアウェイキープのために。初めて使ったんですけど、けっこうよかった。今週はスプーン(3番ウッド)はないです。ないからミニドライバーで」とテーラーメイドの『BRNRミニ』(13.5度)を3番ウッドの代わりに入れたという。

2試合前の「マルハンカップ 太平洋クラブシニア」で片山晋呉が使用しているのを見て「真似をして、スペックも全く同じものを頼んで、今週よくなったんです」と最強の武器を手に入れたことを明かす。今回の舞台は25センチの長いラフが最難関。ラフに入るとボギーは濃厚、簡単にダブルボギーも叩いてしまうほどだ。「ティショットは4回ぐらい。直ドラもした」とミニドライバーの活躍もあり、ラフ対策は成功。好スコアにつながった。

首位に並んだのはジャンのほかに、横尾要、チェ・ホソン(韓国)。同郷であり今年すべての試合でトップ10入りしているホソンとは別の組になるが、最終日に優勝争いを演じることになる。「トラさん、最近調子すごくいいじゃないですか」とけん制するが、優勝戦線は熱い戦いになりそうだ。

「(優勝は)したいんですけど、もうまだ誰にもわからないじゃないですか。自分のプレーができたら優勝できる思うし、みんなもそうだし」と難セッティングのコースは何が起きるか予測もつかない。「神様が決めるんですね(笑)」と気負いは見せずに自身のパフォーマンスを発揮することに集中していく。「がまん、がまん」のプレースタイルで逃切り、メジャー初Vをつかむ。(文・高木彩音)


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